InfoQ

News

マッシュアップはEAI2.0になり得るのか?

作者 Gavin Terrill, 翻訳者 編集部 投稿日 2007年8月29日 午後11時39分

コミュニティ
SOA,
Architecture
トピック
EAI,
Web 2.0
タグ
Google
Enterprise Application Integration(EAI)は異なるアプリケーションを通してデータとプロセスを統合することを意味しており、またそれはIT部門にとって設計上の支障となってきた。
通常、EAIは間違いが許されることなくしかも割高で複雑また高度な技術を要する作業であると見られてきた。EAIの基礎理論はインテグレーションがハブとスポーク、またはバスアーキテクチャを使用してバックエンド上で実行されるというものだ。しかし最近 Web 2.0マッシュアップを通したインテグレーションが可能なマッシュアップツールに関するベンダーの声明を多々耳にしている。

"Enterprise Integration Patterns"の著者であるGregor HohpeはEAIの次世代アプローチとなりつつあるマッシュアップのコンセプトに関して考慮していた。
マッシュアップは異なるソースにデータを引き出し集結し他の異なるコンテキストに使用できるようそのデータを変換する。EAIの場合は異なるソースにデータを引き出し集結し他の異なるコンテキストに使用できるようそのデータを変換するのだろうか?
GregorはマイスペースやDigg、del.icio.usのような新しいサイトを見てみるとWeb2.0の技術はEAIのイネーブラとなることを指摘している。
また彼らは複数のサイトからシェアードデータを表示するプラットフォームとしてウェブを使用している。このようなマッシュアップはデータを引き出すためにJavaScriptのような軽量のプログラミングモデルを使用してユーザー達に能率良く提供するのだ。例えば、このようなマッシュアップはリストサイトから適当なアパートの情報を引き出しそれらをグーグルマップに表示するようなものだ。
Gregorは地図上のイベントロケーションの表示とカレンダーエントリーのAtomフィードをどのように引き出すかを説明するグーグルマッシュアップエディターのチュートリアルを提供した。マッシュアップのキーポイントはそれらが共通のプロトコルを利用しているところだ。Gregorがサンプルアプリケーションに関して説明する。

地球を揺るがすことまででもないがジオコーディング、RSS、Atom、グーグルマップが発明される5年前にこのタイプのアプリケーションを作るには大変長い時間を要しただろう。 標準的なプロトコルと強力なツールの存在はこのタイプのインテグレーションを比較的簡単にさせているのだ。

一方マッシュアップに関する技術とツールは比較的新しいが、現在のデザインパターンにも関連性がある。 Gregorはデータストリームを向上させるためにYahoo Pipesパイプとフィルターのパターンを使った。このバージョンにおいて場所の経度と緯度を探し出すためにJavaスクリプトは必要ないが代わりにフィードからのコーディネイトがグーグルマップコンポーネントに直接通過するのでこの解決策をより緩く連結させているのだ。しかしながらマッシュアップに頼り切ってはいけない。コンテンツ上の認証と保証のようなインテグレーションの問題は存在し続けるのだ:
例えば、トークンとIDマネージメントがマッシュアップはすでにマッシュアップの課題となっている。セマンティックのミスマッチと不適合データフォーマットはデータインテグレーションの掛け橋となっており消えることはほとんどない。

Gregorはマッシュアップソリューションに対する期待は、従来のEAIソリューションのようにわかりやすいものではないという結論を出している。

事業レベルの大規模なインテグレーション統合問題解決策を見出そうとしているのに対してマッシュアップは小規模で高品質な部分的解決策を提供しているのだ。
Bill Burnham氏は2004年にWeb2.0とロングテール以前"ローエンド EAI"が注目されるべきであったことを予想している。マッシュアップがEAI2.0になる日が遂に来たのだろうか?
ブックマーク
digg+,
reddit+,
del.icio.us+,
dzone+,
Hatena

No comments

返信

特集コンテンツ一覧

トップスポーツチームの監督に教わる秘訣

この論文では、氏が発見した原則を要約し、その原則をいかにしてソフトウェア開発に応用するかを説明します。

事例研究:Dutch Railwaysのプロジェクトにおける分散拠点でのスクラム・プロジェクト

この記事では、私達がどのようにして大規模(240人月、10万行強)でインドとオランダの開発者も参加したスクラム・プロジェクトを成功させたのかを示しています。

Agile2008チーム参加レポート - 帰国そして変化

Agileカンファレンスに「参加者としてだけでなく、発表者として参加しよう」を掲げたチームgoyattomは、サブミッションを提出し、7つのセッションが日本から選択されました。参加者はカンファレンスで各々の発表や、各セッションへの参加、諸外国のエンジニアとの出会い、ステージ上で DearXPを熱演などの様々な思い出を抱えて、無事日本に戻ってきました。

SilverlightとJavaのインターオペラビリティ

マイクロソフトのRobert Bellが、SilverlightとJavaを使用したインターオペラビリティのシナリオを紹介し、サンプルコードを例にとってアーキテクチャの手引きを提供します。

Agile2008 チーム参加レポート - カンファレンス参加編

Agileカンファレンスに「参加者としてだけでなく、発表者として参加しよう」を掲げたチームgoyattomは、サブミッションを提出し、7つのセッションが日本から選択されました。サブミッションが選択された人、そうでない人も含めて、個々の目的意識の確認、膨大なプログラムから聞きたいセッションの選択、旅行の準備、プレゼンテーションの準備の期間を終えて、無事当日を迎えました。

Agile2008 チーム参加レポート - 動機/準備編

筆者はアジャイルソフトウェア開発についての年に一度の国際会議であるAgile2008に初めて参加してきました。今年の日本からの参加者の数は14名にも及び、発表者は5名、受け持ったセッションは8つに及び、例年にない活躍を見せました。なぜ今年のAgile2008では、これほど多くの日本人が参加し発表に至ったのか? そのレポートをお届けします。

Javaトラブルシューティングメルマガ総集編 2008/08~09

エスエムジーでは、Java全般を対象にしたトラブルシューティングサービス「JaTS」を提供しています。この記事では、前回に引き続き、JaTSにて蓄積したトラブル事例とその解決ノウハウの一部をお送りしている「Javaトラブルシューティングメールマガジン」(JTSMM)の総集編として、過去2ヶ月のトラブル事例と追加情報をダイジェストとして提供いたします。

モデル駆動アプローチがうまく機能しない(しなくなる)8 つの理由

この記事では、モデル駆動アプローチがうまく機能しない、または機能しなくなることによって期待した結果が実現できなくなる 8 つの理由について書きたいと思います。