InfoQ

InfoQ

News

マイブックマーク

ブックマークするためにログイン または 会員登録 する

ブックマークされました!

ブックマークがエラーになりました。もう一度お願いします。

Visual Studio 2010で開発がしやすくなったSharePoint

作者 Al Tenhundfeld , 翻訳者 金森 諭 投稿日 2008年12月8日

セクション
運用/インフラ,
デベロップメント
トピック
.NET ,
Webフレームワーク ,
アプリケーションサーバ ,
.NETフレームワーク
タグ
SharePoint ,
Microsoft Office SharePoint Server 2007

Visual StudioのゼネラルマネージャであるJason Zander氏は近ごろVisual Studio 2010 Tools for SharePoint(リンク)を発表した。このツールは退屈なタスクを自動化し、デバッギング作業をしやすくし、GUIで視覚的にデプロイやパッケージングを見ることができるようにすることを目的にしている。

この強化ツールの提供はSharePointディベロッパに長い間待たれていたことだ。これらのツールはMS FrontPageの申し子で嘲りの対象となっているSharePoint Designer(リンク)に取って代わるだろう。SharePointが乗り越えるべき最後の大きなハードルが不十分なツールと開発のしにくさにあると.NETコミュニティの多くの人が見ている。もしVisual Studio 2010 Tools for SharePointが約束通り提供されるなら、MOSS(リンク)がMicrosoft流IT開発における主要なウェブアプリケーションフレームワークになり、次第にパブリックな.NETウェブサイトでも一般的な選択肢になるだろうと多くの人が期待している。確かに、Visual Studioとの統合が進めば、これまでの.NETディベロッパもMOSSの基盤であるOS内蔵のWindows SharePoint Services(リンク)(Windows SharePoint Services)が簡単に使えるのだと気付くようになるだろう。

TechEd EMEAでのZander氏の基調講演では次の事柄が示された。

  • ビルドとデバッグ

    Visual StudioでSharePointプロジェクトのビルドとデバッグができるようになります。F5がSharePointプロジェクトでも使えるのです!

  • サーバエクスプローラ

    SharePoint ConnectionsがVisual Studio Server Explorerのオプションとして取り込まれます。ContentType、Feature、Template、List、Site、 Workflos、WorkspaceといったSharePointの標準的なオブジェクトが見えるようになります。このうちのいくつかについては、 Visual Studioのプロパティグリッドで属性を直接編集できるようになります。

  • Windows SharePoint Services Project(WSP)のインポート

    Windows SharePoint Servicesのパッケージファイルを生成する操作を自動化します。これまではパッケージファイルを生成するためにMicrosoft Cabinet Software Development Kit(SDK)に含まれるMakecab.exeのコンソールを使わないといけませんでした。そしてMakecab.exeを使うにはパッケージ内に含まれる全ファイルのリスト情報を持ったDiamond Directive File(.ddf)を用意する必要がありました。この作業の多くが自動化されることになります。

  • Visual Web Part Designer

    Web パーツを作成するための新しいWSYWIGデザイナです。このデザイナはユーザコントロールをSharePoint用のWebパーツとして読み込むこともできます。ASP.NETのユーザコントロールをSharePointで使えるようにしたWebパーツとして広く利用されているSmartPart(リンク)がありますが、それをより密接に統合したバージョンと言えるでしょう。

  • Event Receiver ウィザード

    Event Receiverを追加し、それをSourcesに接続することがビジュアルなウィザードでできるようになります。

  • Workflowの統合

    Workflow Project用の新しいASPXのWorkflow Initiationフォームが追加されます。Workflow Initiation フォーム用のビジュアルなデザイナも付きます。

  • Packaging Editor

    Packagingを編集したりSharePoint FeaturesやWSPファイルを組み立てることのできる新しいPackaging Explolerが出ます。
     

Channel 9(Microsoftのマルチメディアによる情報配信サイト)ではOfficeおよびSharePointツール担当のシニアプログラムマネージャであるReza Chitsaz氏にインタビュー(リンク)がおこなわれた。この中でChitsaz氏はSharePoint開発のしやすさを向上させるというチームのミッションについて語っている。

SharePoint のバージョンは4.0になります。それに対しVisual Studio 2010 Tools for SharePointのバージョンは1.0です。このことから分かるように、私たちはいくつかの機能について優先的に取り組み、他の機能は次のバージョンで対処しようとしています。

チームの全体的目標となっているのは、SharePoint開発をより取っつきやすいものにし、どんなタイプのディベロッパでもより簡単にVisual Studioに触れることができ、より簡単に独自のSharePointアプリケーションを作成できるようにすることです。

今私たちは「F5機能」を向上させることに集中しています。Visual Studioを立ち上げ、プロジェクトを作成し、Visual Studio ToolsでSharePointに必要なものを作成し、あとはF5を押せばプロジェクトのビルドやSharePointのデプロイ、デバッガのアタッチといった残りの作業を自動的におこえるようにするのです。私たちはディベロッパがコードのテストやアプリケーションのデバッグを簡単にできるようにしたいと考えています。

Chitsaz氏はさらにデモを使って説明をおこなった。彼は「複数のファイル間でのGUIDマッチ」、 Applicatiton Pool Recycling、MSBuildのサポートを特に強調していた。またVB.NETとC#で新たに利用可能になるVisual Studio Templateも披露した。

  • ブランクサイト定義
  • Content Type
  • List定義
  • ステートマシンのWorkflow
  • WSPのインポート
  • Business Data Catalog
  • Deployment Module
  • Event Receiver
  • 連続Workflow
  • Webパーツ

 

ツールが利用可能になるリリース日は触れられなかった。Visual StudioのCTP(Community Technology Preview)版(リンク)は公開されているが、SharePoint用ツールは含まれていない。Visaul StudioチームのプログラムマネージャをしているChristin Boyd氏もChannel 9のフォーラムでこう語っている。

このビデオでRezaの話した新しい機能はVisual Studio 2010 CTPにはなく、Beta 1にも入りません。このビデオは将来についてのまさしく「ちら見せ」なんですよ。

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/11/wss_vs2010

特集コンテンツ一覧

GAE開発の落とし穴

Googleのクラウド環境をつかったGoogle App Engineによる開発するにあたり、初めての試みで苦悩する開発者達の経験をもとに、各開発フェーズにあわせて問題点やどう解決したかをご紹介します

イベントレポート:「Coqチュートリアル#1」

去る1月12日、定理証明支援系ツールCoqの初心者向けチュートリアルが開催さ れた(http://kokucheese.com/event/index/23667/)。今後も2月2日 (http://kokucheese.com/event/index/23744/)、2月9日、2月16日と引き続き開 催されていく予定である。本記事では、開催の様子をレポートする。

Javaの未来についてのNeal Gafter氏とのディスカッション

Choosing Options

Neal Gafter氏はOracleによるJava買収の影響に関する議論、Javaにセグメンテッドスタックやメタオブジェクトプロトコルを追加することについての主張、そしてJavaとC#との比較について話をしてくれた。

Google Dartのエッセンス:アプリケーションの構築、スナップショット、Isolate

GoogleはVMをともなう新しい言語であり、JSコンパイラでもあるDartをプレビューした。 InfoQはDartのアプリの構築に貢献する文法の裏側を探った:スナップショット、Isolate、モジュール方式

CSPベースのモデル検査ツール「Process Analysis Toolkit」

本記事ではCSPベースの「マルチドメイン・モデル検査ツール」である、PAT(Process Analysis Toolkit)について紹介する。モデル検査は、形式手法(Formal Method)という方法論を基礎とする技術であり、複雑さが増大しながらも安全性を求められる、現在のソフトウェア開発の状況に対する処方箋の1つとして注目されている手法である。

Jenkinsによる継続的インテグレーションのススメ(4) ~CloudBeesでJenkinsをサービスとして使う~

前回まで、Jenkinsの幾つかの側面に注目して解説をしてきました。シリーズ最後の今回は、Jenkinsをサービスとして使う方法を紹介します。

書籍『抽象によるソフトウェア設計-Alloyではじめる形式手法-』の紹介

Alloyは、MITにて開発された仕様記述言語であり、ツールによる自動解析を使い、インクリメンタルに形式仕様が書けることが特長である。筆者らはAlloy開発者による、Alloyを使った形式手法入門書を翻訳、今夏にオーム社より刊行した。本記事では、Alloyの簡単な概要と、翻訳書『抽象によるソフトウェア設計』(「Alloy本」)を紹介する。

Windows デバイスで開発するタッチユーザーインターフェイス

スマートフォンを中心としたマルチデバイスにおけるタッチユーザーインターフェイスへの対応は、既に必須の項目となりつつある。本記事では、Windows デバイスにおける UX のベースとなっている「メトロ」というデザイン言語を掘り下げながら、既存環境を意識しつつもどのようにタッチユーザーインターフェイス開発に取り組んでいくべきであるかについて解説していく。