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原文(投稿日:2009/09/21)へのリンク

Mary & Tom Poppendieck 両氏が新刊 Leading Lean Software Development: Results Are Not the Point を執筆した。

編者解説では次のように紹介されている。
本書は,アジャイル実践初期の成功から次のステップへ踏み出したいと願う管理者たちを対象に,これまで成功した組織が重要領域のひとつひとつをどのように形作っていったかを紹介する,魅力的かつ簡潔な書籍です。業務のあるべき姿を詳細に検討する “システム思考(system thinking)” の章から始まり,次の “技術的優位性(technical excellence)” の章では優れたソフトウェア開発の基本について取り上げます。さらに “信頼性のある配布(reliable delivery)” と “継続的な改善(relentless improvement)” が果たす役割について,改善活動の実例とメンタとしての管理者の役割にスポットを当てながら解説していきます。そして最後に,リーダたちが “偉大な人々” の会社を作り上げる方法に関する調査と, “足並みを揃えたリーダたち” が理論を実践に転じる方法に関する議論をもって本書の結論としています。
 
InformIT.com の http://www.informit.com/articles/article.aspx?p=1384197 に本書の一章からの抜粋が公開されている。
 
Poppendieck 夫妻は次のように指摘する。“リーダは周囲の人々を成長させる。偉大なリーダは周囲の人々を偉大にする。そして偉大な企業には,すべてのレベルにおいて偉大なリーダが存在する。
 
本書には IBM がリーン/アジャイルメソッドを導入したときに必要になった,企業文化の転換に関して議論した章がある。そこでは Agile@IBM 変革を IBMにおける...開発主導の技術展開として最高の成功例”.  であると紹介し,IBM の変革チームが採用したトップダウン & ボトムアップのアプローチ,次いでトレーニングとコーチングがそのようにその変革をサポートしたかを取り上げて議論をする。
 
IBM のアプローチには,協力的リーダーシップ,実証,関係者の参画という3つのキー要素がある。著者らはこれがどのようなストーリーとレッスンによってIBMに適用されたかについて例をあげ,アジャイルへの転換を試みる他の組織に適用可能なものについてのアドバイスを与える。
 
彼らがリストアップしたレッスンは次のものだ。
レッスン1: チームを訓練すること。組織のリーダがアジャイルプロジェクトの違いを理解すること。
レッスン2: プロジェクト計画全体で,重要な利害関係者からのフィードバック対応に十分な時間を確保しておくこと。このような柔軟性を当初から計画に組み込むことの必要性と価値を,リーダーシップチームが確実に理解すること。
レッスン3,4: ‘完了’ の意味と技術的負債(technical debt)への適切な対処方法をチームに理解させること。我々も,継続的なインテグレーションの本当の重要性を身を持って知った。
 
Poppendieck夫妻によれば,
競争上の優位性というのは優れた理論からではなく,優れた理論をよく実践することから得られます。難しいのは実践なのです。Agile@IBM のケーススタディからは,理論を実践に移す上での数多くの教訓を得ることができます。

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