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Google Cloud Platformのネットワークを改善するAndromeda

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原文(投稿日:2014/04/22)へのリンク

Googleはネットワーク仮想化基盤であるAndromedaが、Google Compute Engine (GCE)のふたつのゾーン(us-central1-bとeurope-west1-a)で使われており、これから数ヶ月のうちに他のゾーンでも導入すると発表した。Andromedaは、GCEの性能を大幅に向上させる。Google Cloudのユーザは構成を変更する必要はない。ソフトウエア定義ネットワーク(SDN)とネットワーク機能仮想化(NFV)を組み合わせることで、Andromedaは分散サービス不能攻撃(DDoS)を回避し、透過的な負荷分散とアクセス制御リスト、ファイアウォールを提供する。

GCEのユーザはAndromeda導入は意識しなくてすむ。もっとも大きく変わるのは性能だ。Google Distinguished EngineerであるAmin Vahdat氏は次のように書いている。

改善のインパクトを示すため、Cloud Platformチームは多くの性能実験を実施しています。あるベンチマークでは、同じGCEゾーンでnetperfのTCP_STREAMを使ってスループットを計測しました。Andromeda導入前と後を比べると、Andromedaの優位がよくわかります。

Andromedaの目的はマルチテナントのクラウド環境に対してGoogleの持っているネットワーク能力をより多く提供することだ。これらのマルチテナントのクラウド環境はシングルテナント、すなわちGoogle自身のために作られた。このシステムは次の事実を利用している。すなわち、Googleは自身の環境を完全に制御し、仮想マシン、ハイパバイザー、OS、ネットワークインターフェースカード、ラックスイッチのトップ、ファブリックスイッチ、ルータ、Googleのネットワークのピアリングエッジを操作できるということだ。

Andromedaの利点を享受するため、GCEのユーザは最新のDebianバックポートのイメージを使うことを推奨されている。このイメージにはオフロードとマルチキューの機能を利用できるカーネルドライバが含まれている。GCEはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)、SUSE Linux Enterprise Server (SLES)などサポートするOSを増やしているが、Andromeda向けに最適化されたカーネルは搭載していない。また、Windowsイメージ向けのAndromeda最適化については情報がないが2014年5月1日に発表される予定だ。

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