BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース Amazonのクラウドの新しいモバイル向けサービス

Amazonのクラウドの新しいモバイル向けサービス

原文(投稿日:2014/07/16)へのリンク

Amazonはクラウドを使ってモバイルアプリケーションのビルドや運用をシンプルにする、新しいウェブサービスを発表した。Cognitoはアイデンティティ管理プラットフォームとキー/バリューストアを提供し、Mobile Analyticsによって補完される。AWS Mobile SDKはバージョン2.0に更新された。新しいサービスとの統合が提供される。iOSAndroid向けのサンプルもgithubに公開されている。

Cognitoはアイデンティティ管理とデータ同期をつなげる。ユーザはサインインする必要はない。データをゲストアイデンティティと同期することも可能だからだ。Amazon、Facebook、Googleのアイデンティティでサインインしているユーザはデバイス間で同期し、サービスはゲストアイデンティティで作成されたデータの連携も考慮してくれる。嗜好やゲームの進捗などユーザが永続化と複数のデバイスで使えることを想定するような情報を保存するのがこのサービスの目的だ。Cognitoはオフラインでも動作する。デバイスに一度同期するとオンラインに復帰し、サポートしている他のデバイスにつなぐことができる。Amazonによれば、

これによって、すばらしいアプリエクスペリエンスの開発に注力することができます。バックエンドのソリューションを開発し管理し、アイデンティティ管理、ネットワーク状態、ストレージ、同期などを扱うことを恐れなくて済むのです。

Mobile Analyticsは日時、月次のアクティブユーザやユーザ当たりの収益をプラットフォームごと(iOS、Android、そしてAmazonの独自端末Fire OS)に集計できる。メトリクスはAmazon Web Services (AWS) Mobile SDKに含まれるクラス群によって作られている。レポートはAWSコンソールで見ることができる。集計したデータはモバイルSDK経由またはREST API経由でアクセスできる。

Cognitoは10,000回の同期で0.15ドル、さらに保存データは月額でギガバイト当たり0.15ドル(月額でギガバイト当たり0.25ドルのDynamoDBのキーバリューストレージよりも安い)。モバイル分析のコストは月間100万イベントで1ドル。両方とも新しいユーザ向けのAmazonの12ヶ月の無料枠を使える。これには100万回の同期操作とCognitoの10GBのストレージ、Mobile Analyticsの100万回のイベントが付属する(さらに無料枠で提供される他のサービスも)。DynamoDBやKinesisのような類似のAWSサービスに適用されているサイジングに関連する複雑さが除外され、代わりにモバイルアプリケーションの利用のスケールに依存する構造が導入されている価格モデルである点は注目だ。

CognitoのアイデンティティプールはAWSのリージョンに結びついている。これによって開発者はどこにデータを保持するかをある程度選択できる。ユーザの人口によって望ましいロケーションにデータを保持するために複数のリージョンを選択することもできる。

モバイル開発者にとって、これらのサービスはユーザの状態管理やモバイルアプリケーションの使われ方の決定というような予備的な仕事を避ける機会を提供する。Amazonには新しいユーザの流れをクラウドプラットフォームに呼び込めるという利益がある。

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT