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JavaScriptビジュアライゼーションライブラリD3が4.0に

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原文(投稿日:2016/06/29)へのリンク

JavaScriptビジュアライゼーションライブラリD3.jsのバージョン4.0がリリースされた。メジャーバージョンアップでもそれほど変更がないJavaScriptライブラリもあるが、D3.js 4.0はかなり書き直されたメジャーアップグレードだ。

D3の作者Mike Bostock氏はこの1年、フルタイムでバージョン4に取り組んできた。D3は「想像以上に人気があり、できるだけ良いものにしたいと思っています」と彼は言う。彼はもともとNew York Timesに勤務し、"The Most Detailed Maps You’ll See From the Midterm Elections"のようなリッチなデータビジュアライゼーションを含むニュース記事を作るためにD3を使っていた。

今回のリリースにおける最大の変更は、ライブラリが小さなモジュールに分割されたことだ。開発者はライブラリ全体をダウンロードしてもよいし、d3-interpolated3-axisのようなコンポーネントをnpmで個別にインストールしてもよい。この新しいモジュラー設計はコラボレーションを容易にするはずだ、と彼は言う

4.0のモジュラリティの目的のひとつは、D3と一緒に使えるスタンドアロンのライブラリとして、他の人が新しい機能をリリースしやすくすることです。「コア」の一部にする必要はありません。もう「コア」のD3というのはなく、ただデフォルトバンドルがあるだけなのです。

今回のリリースには、多数の新機能とバグ修正が含まれている。たとえばColorBrewerに基づいたカラースキームなど、新たなカラースキームの作成手段が含まれている。新しいd3-scale-chromaticは、個別セットからのカラーや連続した範囲のカラーを提供する。

たとえば関数d3.interpolateRdBu(t)は、tに0から1の間の値を与えることで、この範囲の16進数のRGB文字列を返す。

red to blue color gradient

v4がリリースされた今、Bostock氏はサンプルとチュートリアルのアップデートに取り組んでいる。リリースノートはかなり詳細で読みやすい。

D3には、複雑だ、使い始めるのが難しい、理解するのが難しい、という評判がある。C3などのチャートライブラリは、D3の複雑さの多くを抽象化し、多くの開発者がよく目にするユースケースをカバーしている。しかし、データに基づいた独自のビジュアライゼーションを構築する必要のある人たちにとって、D3は絶大なパワーをもたらしてくれるだろう。

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