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IronPythonの新しいリーダー

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原文(投稿日:2016/08/03)へのリンク

IronPythonプロジェクトのコミュニティリーダーはAlex EarlとBenedikt Eggersに引き継がれた。以前のリーダーだったJeff Hardyは、2010年にMicrosoftがアクティブな参画を中止して以来、今日まで当プロジェクトを運営してきた。

Jeff Hardyは次のように書いている。

IronPythonが少し停滞していたことはかなりはっきりしていたことだろう。そしてそれはほぼ私がボトルネックになっていたせいだ。さまざまな理由から、私は今IronPythonにちゃんと気を配る時間がないので、Alex EarlとBenedikt Eggersにプロジェクトの手綱を渡しているところだ。新しいリーダーはプロジェクトを適切に運営できる余裕があるので、プロジェクトはもっと前に進むことができるようになるはずだ。

私はまだこっそり隠れていて、可能な時は口を出そうと思う。この数年は楽しかった。信頼できる人に任せたからIronPythonは安泰だ。

停滞について補足すると、最新のIronPythonのバージョンは2.7.5で、2014年12月にリリースされている。そしてそれは「主にバグフィックスの集合」というだけだった。

IronPython 3

ロードマップ上最も重要な課題の1つに、IronPython 3プロジェクトがPython 3をサポートすることがある。Python 2.x系列は2020年にEoLを迎えるため、Python 3互換の.NET実装を用意しておくことは、IronPython構想が長く生き残るために不可欠である。

もちろん、メジャーアップデートとなれば常に議論があるものだ。おそらく最も影響があると思われるものは、どの.NETバージョンをサポートすべきかということだ。2.7系列では、最小バージョンは.NET 3.5だった。すでにMicrosoftは.NET 4.0、4.5、および4.5.1のサポートを終了しているため、IronPython 3では最小バージョンを.NET 4.5.2に設定すべきだと要求している開発者たちもいる。

その計画への主要な反論はWindows Server 2003が原因となっている。去年の今頃にサポートが終了しているとはいえ、多くの企業がミッションクリティカルなソフトウェアのためにWindows Server 2003をまだ利用している。そしてそのOSで使える.NETの最も高いバージョンは4.0だからだ。

プロジェクトは.NET Coreをサポートしたいとも考えているが、必要な機能すべてを.NET Coreでカバーできるかの検証はまだされていない。

C言語のサポート

IronPythonを採用するにあたっての主要な制限事項は、CPythonと同じ方法でC言語ベースのライブラリと相互運用する必要性にある。TheLastTechieの主筆であるTravenは次のように書いている。

議論の中で話題になったもう一つの重要な課題は、C拡張の利用を要求するPythonライブラリのサポートをどう実現するかということだった。もしIronPythonが可能な限り広範な利用者を求めているのであれば、選択肢は一つだけだ。重要なPythonライブラリの多くが、Numpyのように、速度のためにC拡張を使用している。理想的には、それらは再コンパイルすることなく動作するべきである。

驚くべきニュースは、この領域についてすでにある程度の仕事がなされているということだ。Ironcladという名前のプロジェクトが考案されており、それによってコンパイル済みのCPython拡張をそのままIronPython内で動かすことができる。悪いニュースは、そのプロジェクトには長い間作業の進捗があまりなかったということだ。最新のPythonで役に立つためには、かなり多くの部分が修正される必要がある状態である。

IronPythonプロジェクトは、GitHubからApache 2オープンソースライセンスに従って入手できる。

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