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職場とあらゆる場所での礼儀正しさ

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原文(投稿日:2017/02/25)へのリンク

GoogleとMicrosoftは職場とインターネットでの礼儀正しさについての研究を公表した。この記事では両社の研究の主要なアイディアを紹介する。

Google re:Workは職場での礼儀正しさの重要性についてのいくつかの記事を公開した。Going above and beyond: Fostering citizenship in the workplaceという記事とBringing civility back to the workplaceという記事だ。これらの記事によれば、儀礼的な振る舞いはチームにとって良い健康的な環境を作り、隠れた可能性を発揮させるのに役に立つ。例えば、誰かの手助けをした人が感謝を受け取ったとき、彼らが将来、人を助ける可能性は2倍になることがわかった。

この研究を踏まえ、Googleは“公正、信頼、自主性と協力関係に根ざしている”職場風土である場合、儀礼的な振る舞いが一般的であると結論付けている。また、“人々は自分の受けた扱いを反映するので、尊敬と非礼はともに、伝染しやすい”という。無礼な扱うを受けた人は“機能不全を起こし、攻撃的な考えを持ちやす”く、“不快な人々に囲まれた人は直感的にわがままに振舞うことを学ぶ”。ネガティブな雰囲気を避けるには、職場に礼儀正しさを持ち込むためのステップを計画的に踏み、正しい振る舞いを促進し表彰するようにする。

推奨されるステップは以下の通り。

  • 礼儀正しさについてのインタビュー。面接時に構造化されたインタビュー振る舞いについての質問を使って良心と倫理についてチェックする。リファレンスのチェックは慎重に行うが、提供されたリファレンスを越え、手がかりと直感を追いかける。自分の会社の価値を明示する。候補者が自分で決定するように促す。彼らは本当にこのような価値が毎日を支配する組織で働きたいのか。
  • ミッションステートメントの一部に礼儀正しさを加える。チームの議論に引き入れ、それぞれの基準がどうあるべきかを話し合う。そして、それぞれに責任を持ってもらう。フィードバックを提供する方法に注意を払い、従業員を訓練するかコーチする。基準を満たせない人のためにコーチを雇う。ミッションステートメントを見えるところに張り、従業員が組織の基準を忘れないようにするの検討してもよい。
  • よい振る舞いを表彰する。評価の仕組みを組織の価値に揃える。組織の目的を達成するために役立つ振る舞いを動機付け強化する。組織のためになる行動を認識し強化する。チームは目標達成するための手助けを誰に依存しているのか。誰が支援を提供しているのかを認識する。支援する方法を持つことが功績になるような文化を作る。成功に導く行為に感謝するように人々を促す。

また、企業は、カジュアルな行為を越えた行為、例えば、支援が必要な同僚のメンタリングや誕生日祝いなどを示すOrganizational Citizenship Behaviors (OCB)を促進することもできる。次のような振る舞いを支援するのが推奨される。

  • 利他主義 - 仕事に関連するタスクや問題を抱える人を助けること
  • 良心 - 最低限の職務の要件を越えた振る舞い
  • スポーツマンシップ - ちいさなことに不平を言わない
  • 礼儀 - 自分の仕事と関係のある仕事をしている人には状況を伝える
  • 市民的美徳 - 組織の構造に参加し、“義務”を果たす

Safer Internet Day 2017では、MicrosoftがDigital Civility Index (DCI) (DOCX)を公表した。これには、インターネットの礼儀正しさについての研究結果が含まれている。この指標は次のオンライン上でのリスクに利用者がどの程度晒されているのかを示す。振る舞いに関するリスク、侵入的なリスク、評判に関するリスク、セクシャルなリスクの4つだ。この研究は14の国で実施され、0から100のスケールで指標になっている。

Microsoftの研究によれば、イギリスとオーストラリア、アメリカでは、インターネットで最も礼儀正しい。南アフリカ、メキシコ、ロシアが最低だ。しかし、この研究には多くの国が含まれていないので全インターネットユーザーについての最終的な結論を出すことはできない。

この機会に、Microsoftは人々に次の4つの基本的なアイディアにコミットするように求める、というチャレンジをした。

  • 黄金の法則を守る。共感と同情、親切さをすべてのやりとりに含める。オンライン上のすべての人と尊厳と尊敬を持ってやりとりする。
  • 違いを尊重し、多様な見方を認め、対立が表面化したら慎重に関わり、個人攻撃はしない。
  • 応答する前に止まり、誰かを傷つけたり、評判を貶めたり、安全性を脅かす返信を送信しないようにする。
  • 自分自身と誰かの側に立つ。オンラインで攻撃や残忍な行為を受けている人を支援する。誰かの安全を脅かすような行為を報告する。不適切な行為や振る舞いの証拠を保存する。

また、MicrosoftはBest Practices for Digital Civility (PDF)を発表している。これには、企業や学校、司法当局、インターネットコミュニティ向けにデジタルな世界での礼儀正しさの文化を作るためのアドバイスが含まれている。また、行動規範の作り方や学校での教え方、適切な法律を推進することやポジティブなコミュニティを作ることについても書かれている。

 
 

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