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グラフィック関連のニュース: XamarinのKimono、GoogleのGuetzliとDraco

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原文(投稿日:2017/03/17)へのリンク

XamarinはSkiaSharpオブジェクトの編集ツールをオープンソースとして公開した。またGoogleは、2D JPEGと3Dグラフィックのサイズの縮小を実現した。

Microsoft傘下のXamarinは、ターゲットプラットフォーム用のコードに変換可能なSkiaSharpオブジェクトをグラフィカルに編集するツールのKimono Designerを、オープンソースとして公開した。SkiaSharpはSkiaグラフィックライブラリをベースとした.NET用の2D APIである。このプロジェクトはGoogleが立ち上げたもので、クロスプラットフォームのグラフィックエンジンとしてChromeやFirefox、Androidなどで使用されている。SkiaとSkiaSharpで問題となるのは、Java 2Dのような2Dグラフィックを作成するために、低レベルのAPIを使用する必要があることだ。例として、ベジエ曲線を描く手順がSkia Fiddleのページに紹介されている。Kimono Designerはグラフィカルなツールで2Dイメージを作成可能にすることによって、開発者のタスクをより簡単なものにしてくれる。

Kimonoにはカラーパレットやビジュアルグラデーションエディタ、名前付きスタイル、リンク付きプロパティ、スクリプト言語といった、さまざまな機能が用意されている。このツールはWindows(WinForms、UWP、WPF)、Android、iOS、MacOS、tvOS、あるいはクロスプラットフォーム用のコードを生成することができる。現在はMacOS上でのみ動作するが、XamarinはUWPやAndroid、iOSタブレット用のバージョンを提供する予定である。

別の記事ではGoogleが、新たなJPEG圧縮アルゴリズムとエンコーダであるGuetzli[guɛtsli]をオープンソースとして公開した。イメージの品質を保持しつつ、これまでよりも高い圧縮率を実現する。Googleによると、Guetzliのイメージは、libjpegで生成された同等のJPEGに比べて20~30%小さくなる。この記事によれば、サイズは35%まで低減可能だ。 既存のブラウザや、JPEGを扱うアプリケーションを変更する必要はない。Guetzliはファイルサイズの縮小を、イメージの品質に影響を与えることなく、その要素を削減することによって実現している。開発チームは次のように説明している

JPEGイメージの視覚的な品質は、その多段圧縮プロセス – 色空間変換離散コサイン変換量子化 – と直接的に関係しています。Guetzliは特に、視覚的品質の損失が多いほど処理結果のファイルが小さくなる、量子化のステージを対象としています。Guetzliでは、JPEGのフォーマットの心理視覚(psychovisual)モデルと、よりシンプルな色変換と離散コサイン変換によって実現可能な、より徹底的かつ詳細な方法で色知覚と視覚マスキングを近似するGuetzilの心理視覚モデルとの違いを克服する検索アルゴリズムを採用することで、ロスの最小化とファイルサイズの縮小を両立させています。ただしGuetzilには、よりサイズの小さなイメージファイルを生成する一方で、現在使用されている方法に比較して圧縮イメージの生成に非常に時間がかかる、というトレードオフが存在します。

今年初めにGoogleは、インターネット上のデータ転送量を削減する新たなステップとして、今回は3Dグラフィックへの対処を行なった。3Dの幾何学的メッシュと点群の圧縮ライブラリであるDracoだ。このライブラリは、“点と接続情報、テクスチャ座標、色情報、法線、その他の幾何学に関連した一般的な属性の圧縮”をサポートする。処理結果は、メッシュファイルの圧縮を比較したこの記事によると、3Dグラフィックを数十分の1のサイズにすることが可能である。DracoにはC++のエンコーダとC++およびJavaScriptのデコーダがあり、後者はWebアプリケーションを対象としている。

 
 

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