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オープンソースCMS「DotNetNuke」を日本語化

前回はMicrosoft Web Platform Installerを利用して、DotNetNukeとWebMatrixをインストールする方法を紹介した。今回は、DotNetNukeのコントロールパネルを日本語化する方法を紹介する。

■コントロールパネルとは

DotNetNukeに管理者ユーザーでログインすると、画面上部にコントロールパネルが表示される。コントロールパネルはAdmin、Host、Modules、Pages、Toolsの5つから構成され、これらのメニューから様々な設定を行える。このコントロールパネルを日本語表示に変更する。


図1.英語表示のコントロールパネル

 

■日本語リソースパックの入手

日本語化を行うには、DotNetNuke.jpから日本語リソースパックをダウンロードする。日本語化モジュールダウンロードページから 「DotNetNuke 5.2.0日本語[ja-JP]言語パック」をクリックして「ResourcePack.Core.5.2.0.ja-JP.zip」を入手する。

 

■日本語リソースのインストール

日本語リソースをインストールするには、AdminメニューのLanguageをクリックする。


図2.コントロールパネルのAdminページ

表示されたLanguage画面にて、Install Language Packリンクをクリックする。


図3.言語パックのインストール

 

参照ボタンをクリックし、先ほどダウンロードした日本語リソースファイル 「ResourcePack.Core.5.2.0.ja-JP.zip)を選択する。

図4.日本語リソースファイルを選択


確認画面で次のページに進み、ライセンス確認のチェックを入れてNextボタンを押す。

図5.ライセンスの確認

 

最後にインストールが行われ、問題なければ、Installtion successfulというメッセージが表示される。


図6.日本語パックのインストール

 

■日本語設定の有効化

言語パックをインストールすると、英語と日本語の両方を利用できる状態となる。ログイン状態を示すパーツに日本国旗とアメリカ国旗が表示される。ここで、日本国旗をクリックするとコントロールパネルが日本語にて表示される。


図7.日本語化されたコントロールパネル

 

さらに、Language画面のSite Defaultにて「日本語(日本)」を選択すると日本語がメイン言語として設定できる。

図8.サイトで使う標準言語を日本語に設定

もし、日本語だけを使いたい場合は、Language画面にて英語のEnabledチェックを外すことで英語を無効化できる。


図9.Language設定にて英語を無効化

この設定により旗の表示が消え、日本語のみが有効となる。

図10.日本語化されたDotNetNukeのコントロールパネル

 

■手動ローカライズ

執筆時のDotNetNukeの最新バージョンは6.2だが、日本語リソースの対応バージョンは5.2である。そのため、一部の文言がローカライズされていない。これらの文言を日本語化する方法を紹介する。
ここでは、管理メニューの「Page Management」という文字を日本語化する。まず、WebMatrixにて「App_GlobalResources\ GlobalResource.resx」ファイルを開き、日本語化したい対象のキーワード「Page Management」で検索を行う。


図11.リソースファイルを開いて、翻訳したい用語を検索

該当する箇所を見つけたら、dataタグで囲まれた文字列をコピーして、「GlobalResources.ja-JP.resx」ファイルに張り付ける。そして、valueタグの内容を翻訳し保存する。


図12.日本語のリソースファイルを更新

 

この手順によって、翻訳されていなかった部分を日本語化することができる。


図13.日本語リソースファイルを編集して日本語化

 

■最後に

これまで3回にわたって、DotNetNukeとWebMatrixについて紹介してきた。これらの製品は無料でありながら、魅力的な機能が備わっている。また、DotNetNukeはWindows AzureのGalleryにも登録されている。そのため、インターネットに公開したいWebサイトをAzure上に構築することもできる。興味をもった方はDotNetNukeを試してみてはどうだろうか。


図14.Windows AzureでDotNetNukeのサイトを構築

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