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Visual Studio LightSwitch 2011正式版リリース

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Microsoftは7月27日(米国時間26日)、Visual Studio LightSwitch 2011(以下、LightSwitch)をリリースした。LightSwitchは、素早く簡単に業務用アプリケーションを作成するための開発環境で、コーディングなしでデータ中心指向アプリケーションを作成することができる。業務用アプリケーションを開発するときに発生する、定型的な作業を自動生成により削減することがLightSwitchの目的である。
LightSwitchでは、基本的にデータベースのテーブルと画面を対にしてアプリケーションを構築していく。テーブルを作成するには、専用のGUI画面(デザイナ)を用いる。テーブルの列を追加したり、テーブル同士のリレーションを張るなどしてスキーマを作成した後、詳細編集画面や検索一覧画面などのあらかじめ用意されたテンプレートを元に画面を作成する。プログラムの動作に必要なソースコードは自動生成されるので、これだけでデータの表示や更新や入力値検証などの最低限の機能を持った画面を作成できる。
また、画面のデータソースとして、LightSwitchで作成したテーブル以外に、既存のデータベースのスキーマを読み込んで利用できる。SharePointWCF RIA Servicesといった外部サービスのデータを連携して使用することも可能である。
自動生成で要件を満たせない場合は独自の処理を追加できる。その際にも用意された仕組みに則れば、かかる手間を削減できる。例えば、入力値チェックでエラーが発生したときの画面表示は用意されているので、開発者は検証処理とエラーメッセージのみコーディングすればよい。さらに、LightSwitch単体で実現できない要件については、拡張ツールキットを利用して独自の画面テンプレートやデータ型などを作成することで対応可能である。
成果物としてはクライアントアプリケーションとサーバアプリケーションが自動的に生成されるが、それぞれの動作環境を要件に合わせて選択することができるのも特徴のひとつである。クライアントアプリケーションはデスクトップまたはブラウザから選択可能で、サーバアプリケーションはローカルPC、サーバ上のIIS、またはWindows Azureから選択可能である。データベースサーバは、SQL Server 2005以降のバージョンであれば、どのエディションでも利用可能である。また、サーバがWindows Azure上で動作する場合はSQL Azureを利用する。

サーバアプリケーションの動作環境に
「ローカルPC」を選択した場合
 


サーバアプリケーションの動作環境に
「IISの動作するサーバ」を選択した場合

LightSwitchは有償だが、評価目的であれば、30日間(登録すればさらに60日間)利用できる評価版が用意されている。
この機会に試してみてはいかがだろうか。

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