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【QCon Tokyo 2016】マクニカネットワークス株式会社 根本 竜也 氏 セッション紹介:モダン化が進むソフトウェア開発環境に取り入れるべき最新のツール事情

2016年10月24日のQCon Tokyo 2016 にてご講演いただきました根本 竜也 氏(マクニカネットワークス(株) 所属/データインテリジェンス営業部)の講演「モダン化が進むソフトウェア開発環境に取り入れるべき最新のツール事情」について、以下ご紹介させていたきます。

 

デジタル化時代のソフトウェア開発の位置づけ

ビジネスだけでなく日常の買い物や交通機関まで含めて社会全体がIT技術やソフトウェアを前提にして動く世の中に急速にシフトしてきていることが実感される、まさにデジタル化時代がやってきています。

そうした社会において各企業が、ソフトウェアを中心とした価値開発に積極的に取り組むことが市場において優位に立ち生き残るために必要となってきました。積極的に新しいスタイルを取り入れて自己変革のカルチャーがみなぎっている企業は、より優れた開発者のアイデアを結集させることができ、結果としてその企業の価値も高まるという正のスパイラルに気づき始めた企業が増えてきました。

 

最高の開発環境が最高の人材確保につながる

あらゆる分野でマーケットや社会のニーズに的確に応えるソフトウェア開発が求められるようになっています。とくにここに掲げた4つのファクターは現代において企業価値につながるソフトウェア開発を成り立たせる最重要な4項目といえます。

そして、市場や社会のニーズに対して、迅速かつ柔軟でモダンな開発環境・開発組織が必要になっているというだけでなく、このようなモダンな開発環境・開発組織・開発カルチャーを提供することで優秀な人材が「ここで働きたい」というモチベーションを持ち、結果として、優秀な人材の確保が企業の継続的な成長につながるということです。その意味で、経営者にはこの事実をしっかりと見据えて欲しいと思います。

 

ソフトウェア開発環境のイノベーション

エンジニアにとって最高の開発環境といえるためには3つの観点から考える必要があります。(1)エンジニアがアイデアをすぐにコードに落とせてメンバー間でそれを共有できる (2)エンジニアが開発に専念でき、テストやビルドに煩わされない それでいて、(3)チーム全体のプロジェクトとしての必要な見える化や管理がスムーズに行える ということです。

(1)に関しては、世界で最も使われている「統一された開発基盤」ということで、容易に開発のコラボレーションが行える『GitHub』環境が1つの答えになると考えます。(2)に関しては、管理運用の複雑な手順が排除されていて高速処理を実現することで手間のかからないビルド・テスト・デプロイ環境の提供という点で、『CircleCI』環境が1つの答えになるでしょう。(3)に関しては、プロジェクト全体の進捗が見える化されタスク毎の重要性や関連性が容易に把握できるプロジェクト管理ということで、『ZenHub』環境の提供が1つの回答になると考えます。

このように、(1)「統一された開発基盤」(2)「手間の掛らないテスト環境」(3)「生産効率を向上させるプロジェクト管理」の三身一体でエンジニアにとっての最高の環境を提供することで、結果として優秀な人材の確保が容易になり、その企業が市場や社会のニーズに迅速かつ柔軟に対応できる企業価値の獲得につながることになるのです。

 

オープンソースの成功から学ぶ

上記のような世界水準の総合的な開発環境を導入するということは、企業レベルでもオープンソース開発で培われ優秀なエンジニアが当然のように実践している「リモートにいる開発者が協調」して、機能の追加・不具合の修正も「速い開発ペース」で行うことを可能にするのです。オープンソース開発プロジェクトで得られた多くの知見が結集したGitHub環境上で、1)コラボレーション、2)知識の共有化、3)透明性を確保し、企業のソフトウェア開発においても、コラボレーションによる開発スピードの確保、知識の共有化による人材の育成、透明性の確保による品質の担保といった優れた開発作法を実践することが可能になるのです。

 

企業文化の向上とGitHub Enterprise

GitHub Enterpriseは単にソフトウェア開発のプラットフォームというだけでなく、GitHub Flowというシンプルな開発フローを利用することで、より迅速で透明性の高いコラボレーションを促進し、より良いソフトウェアの開発を支援します。開発者が抱える問題を解決するのみならず、エンジニアや開発チームの属する企業の組織文化の向上・発展にも寄与することになるのです。

このように、エンジニア・ファーストで世界標準のモダンなソフトウェア開発環境を企業に導入するということは、企業文化のイノベーションにつながるということがいえます。GitHubを用いた先進の開発環境を用意することで優秀な人材(エンジニア)の確保につながります。具体的には、転職先の検索条件としてGitHubというキーワードが定着しつつありますし、企業側の採用の訴求ポイントとしても用いられることが珍しくなくなっています。逆に、エンジニアが採用面接時に、自分のGitHubアカウントを公開して過去の実績や貢献度をオープンにするといったことも普通になってきています。こうしたオープンな環境への開発文化のシフトというのは企業にとっても開発者にとっても今後大きなメリットを双方にもたらすものといえるでしょう。
 

まとめ

QConTokyo2016 の講演では、GitHub Enterpriseの組み込んでいるGitHub Flowのメカニズムとそれがもたらすコラボレーション文化の優位性や、ビルド・テスト・デプロイの課題を改善する先進のCI環境としてのCircleCIの基本的な仕組み、そして最後にマルチ・リポジトリに対応しissue毎にタスクを管理したりバーンダウンチャートで全体を見える化するUIを提供するプロジェクト管理環境ZenHubの基本機能や適用事例についてもご紹介しています。ぜひそちらの発表資料もダウンロードしてご覧ください。また開発者・開発チームが最高のパフォーマンスを発揮できるようにエンジニア・ファーストの総合的な開発環境の導入をスムーズに行うお手伝いをマクニカネットワークスでは行っております。ぜひこちらのサイトをご覧ください。

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