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Gartner ベンダレポート - システマティックな SOA 型アプリケーションプロジェクトのためのインフラストラクチャ

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原文(投稿日:2010/12/28)へのリンク

Gertner は先日,アプリケーションインフラストラクチャの主要なプロバイダおよびベンダを対象として,システマティックな SOA 形式アプリケーション開発プロジェクトに関する完全なエンドツーエンドサポートの対顧客提供能力を調査および評価する 報告書を発表した

コンポジットサービスを指向する新たなビジネスアプリケーションにおいては,ランタイム技術と開発ツールに関する複合的な能力が求められます。本報告書は主なアプリケーションインフラストラクチャのベンダを対象に,SOA 型アプリケーションプロジェクトにおけるユーザへの完全なエンドツーエンドサポート提供能力を調査するものです。

報告書は,インフラストラクチャに関するソリューションを希望する組織の多くは単独ベンダのサポートする統合型スイートを望んでいる,という事実を認めた上で,報告対象に関する前提条件を次のように定義する。

本報告書では,アプリケーションの設計と技術選択の過程において,長期的な視野での検討と計画立案がなされているプロジェクトを システマティック なプロジェクトと定義します。そのようなプロジェクトがターゲットとするアプリケーションは,長期的な利用を前提とし,先進的なサービスレベルに対応するとともに,ビジネス組織の情報分野全般に対しても影響力を持ち得るものです。これに対照的なのが,目前の問題への対処を目的とし,限定的な使用期間と責務を前提とした複雑なアプリケーションをターゲットにするような,便宜主義的なプロジェクトです。この種のプロジェクトにおいては,アプリケーションの長期利用や柔軟性よりも,開発期間やコストが重視されるのです。この Magic Quadrant は,対象をシステマティックなプロジェクト形式に限定します ...

報告書は,システマティックなプロジェクトの要件に対してベンダが提供するアプリケーションインフラストラクチャサービスについて,そのポートフォリオを評価する。

個々のベンダに対する評価は,この形式のプロジェクトに対して,それぞれがエンドツーエンドの要件セットを完全に充足し得る独立プロバイダである,という前提に基づいています。

報告書はさらに,報告対象ではないが関連性を持つ,その他の解析についても言及する。

弊社はまた,戦略的 SOA インフラストラクチャプロジェクトに関する分析も別途提供しています。この分野での注目は,SOA 形式アプリケーションの共存と相互運用に関する操作ないし管理環境にあります。[...] プロジェクトの目標がシステマティックな SOA アプリケーションの構築,またはそのプロセスにおいての,将来的な SOA 形式アプリケーションの開発導入に向けた管理および操作プラットフォームの確立にあるならば,本報告書の提供するベンダアセスメントに合わせて ”Magic Quadrant for Shared SOA Interoperability Infrastructure Projects (共有 SOA 相互運用性インフラストラクチャプロジェクトに関する Magic Quadrant)“ の検討を推奨します。

弊社はさらに,システマティックなアプリケーション統合プロジェクトの解析も実施しています。この種のプロジェクトに関しては,独自設計システムと購入品システム,クラウドサービスとして構築されたシステム,パートナー企業から提供されたシステムなど,各種の異なるシステムに存在する既存ソフトウェアの統合に注目しています。新規アプリケーションの構築能力については,評価の対象外としています。また SOA 型システムの統合はその他の形式と同等に評価し,特別に優先度は設けていません。貴社のプロジェクトが,非 SOA の外部リソース処理を多く持つ SOA アプリケーションの新規構築であるなら,決定プロセス最適化のために,アプリケーション統合 Magic Quadrant の合わせての検討を推奨します。

この報告書には,クラウド技術関連のプロバイダの出現も反映されている。"IT 組織がプロジェクトを実現するテクノロジを評価する上で「サービスとしてのプラットフォーム (Platform-as-a-servce/PaaS)」は,従来型技術に対抗する選択肢となります。" 報告書の内容を要約するならば,「システマティックな SOA 形式アプリケーションプロジェクトのためのインフラストラクチャに関する Magic Quadrant」ということになるだろう。

Gartner Magic Quadrant

出典:Gartner (2010年10月)

 

このようなサービスのポートフォリオにおける主要な技術的特性は,次のようなものです。

  • バックエンドのアプリケーション実行コンテナにおける競合技術。SOA 方式のモジュラリティサポート,同種および異種クライアントからのアクセス性,先進的なサービス品質要求 (quality-of-service requirement) サポート能力,中小規模プロジェクトへの適応性など,システマティックなプロジェクトの実行要件を充足するもの。

  • フロントエンド実行コンテナにおける競合技術。SOA 方式の外部リソースサポート,同種および異種サービスへのアクセスなど,システマティックなプロジェクトの実行要件を充足するもの。

  • 開発時および実行時において,完結した SOA 方式アプリケーションの構築と管理に必要なモデリング,設計,メンテナンスおよび管理ツール。

  • 開発時および実行時において,同種/異種,ローカル/リモートのサービスインターフェースへのアクセスを対象とするサービス編成機能。

  • SOAリソース管理。ただし本報告書では単一アプリケーションコンテキストに限定する。

ベンダの評価は,その実践能力とビジョンの完結性に基づいて実施されている。特にこれらの面において,単独ベンダとして指導性を発揮する能力が,評価上の重点のひとつとされている。

このプロジェクト形式のテクノロジを提供する唯一のプロバイダとして,このベンダが開発作業の (現時点,あるいは近い将来において) 成功を実現する,という根拠が必要なのです。

ぜひ この報告書の内容を照査した上で,その結論にあなたの意見を加えてみてほしい。

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