Javaや.NETでOffice自動化の開発をすると、頻繁にフラストレーションがたまる。JavaやC#で遅延バインディングを利用したり、オプションのパラメータを多くCOMオブジェクトモデルに使用するという問題に加えて、COMオブジェクトをリリースしなければならない。なにか1つでも間違うと、暫くの間、関連するOfficeプロセスが停止してしまうだろう。それ故、ほとんどの人たちは、サービスやWebサイトからそれを使おうとすることさえしない。
新たなOpenXMLでは、XMLでOfficeドキュメントを操作するための、問題の無い効率的な方法を約束する。しかし、6,000ページを超える仕様書があり、操作の内容が書かれている場所を探すのは、簡単な作業ではない。
そこで、SDKとライブラリの登場となる。Javaオープンソースの開発者は、まず最初に、OpenXML4Jの開発計画を発表した。
今は、本当に始まったばかりで、私たちは、7月の初めにアルファ版の開発に着手したいと思っています。そして、ベータ版は8月を予定しています。私たちは、今なおスキルのあるコントリビュータを探しています。このニュースをWeb上で広めるために、私たちコミュニティに力を貸してくれる人もいます。
彼らのWebサイトには、明確なロードマップがあり、その全体は、第一段階で提供するオープンソースというよりも、十分に資金のある商用プロジェクトのような印象を受ける。その結果のコードがWebサイト上に公開されれば、Javaの開発者は、すばらしいメリットを享受できるだろう。
一方、Microsoftは、Open XMLフォーマットのためのMicrosoft SDKプレビュー版をリリースしている。Microsoftは、.NETフレームワークが、そのフォーマットをサポートするために必要な非常に低レベルのコードを既に実装しており、Javaプロジェクトに対して、幸先のよいスタートを切っている。
そのSDKのクラスライブラリは、オンライン上で既に提供されている。その多くは変更される可能性が今なおあるが、そのドキュメントは、既に、Microsoftが提供するものという点で、期待どおりのものとなりつつある。
(原文は2007年6月12日にリリースされました)