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GlassFish V2がクラスタリング、管理、および速度の向上を実現

先日、Sun MicrosystemsがGlassFish V2をリリースした。GlassFish(サイト・英語)とは、オープンソースのJEE 5対応アプリケーションサーバである。このリリースの主な特長を以下に紹介する。

  • クラス最高のパフォーマンス-2007年7月に実施されたSPECjAppServerベンチマーク(source)の結果において証明済み。
  • クラスタリング-企業にとって、サーバをグループ化してスケーラビリティを実現したり、メモリ内データを複製してフェイルオーバー保護や高可用性を実現したりすることが可能になる。
  • 集中管理-アプリケーションサーバのクラスタやアプリケーション展開を集中管理コンソールから管理する。
  • Project Metro-Java技術やWindows環境においてホスティングされているWebサービス間の相互運用性を実現する。
  • Open ESB-Webサービスと既存のエンタープライズリソースの統合を容易に行う。
  • Java Business Integration(JBI)-Webサービスを使用したSOAの実現にあたって標準化されたアプローチを提供する。
  • NetBeans(TM) IDEとの統合-開発者が、ビジネスプロセス実行言語(BPEL)ワークフローを設計することによってSOAアプリケーションを展開できるようになる。

InfoQは、Sunのコミュニティ開発およびマーケティング担当マネージャを務めるKen Drachnik氏およびNetbeansの製品ラインマネージャを務めるKuldip Oberoi氏に話を伺い、リリースについて論じてもらった。Drachnik氏の説明によると、V1はJEE 5参照実装であるため主なターゲットは開発者となる。 V2には、クラスタリング、高度な管理コンソール、およびパフォーマンスなどのエンタープライズおよび生産機能が追加されている。また、同氏はGlassFishがオープンソースアプリケーションサーバの中で一位に輝いたSPECjAppServer 2004の結果についてもすぐに言及した。同氏いわく、これによってオープンソースがパフォーマンスや価格性能比の点で2番手とはならないことが証明された、とのことである。次に、InfoQはGlassFish実装の商用Sun Application Server バージョン9.1(サイト・英語)に適用される新しい価格モデルについて同氏に尋ねた。

V2は新しい価格モデルを採用しています。GlassFishは、CDDLおよびGPLv2(Classpath特例)ライセンスの元で入手可能です。Sunは市販にてSun Application Server 9.1と同じビットを提供します。サービスおよびサポート価格は、75%カットされています。また、9.1には補償、年中無休のサポートオプション、およびホットパッチ/アップデートへのアクセスも含まれます。それ以外の点では、Glassfishと9.1はビットの観点から見て同一です。

次に、JbossとGeronimoの競争について語ってもらった。

他のアプリケーションサーバと比べて、V2は速度がセールスポイントとなっています。また、V2はプロジェクト内で革新を後押しするJava EE5 RIです。Marc Fleury氏(source)でさえ、GlassFishがJBossの主要な競争相手となったことに驚きを隠せません。GlassFishは、他のアプリケーションサーバが実装の参照として使用しているJSF 1.2やJAXBなどのサブプロジェクトも実現しています。Evans Data調べでは、Linux開発者にとってのGlassFishのランキングは8位から2位に上がりました(source)

RedHatはその大部分がRH社員によって開発された「プロ向けオープンソース」です。GlassFishはプロジェクトとして、Oracle、BEA、JBoss、およびEricssonなどの会社と同じく、開発者コミュニティ全体からの貢献を歓迎しています。

続いて、Oberoi氏は発表中のNetbeans 6.0 Beta(source)についてもコメントした。

Netbeans 6.0には、エディタの拡張、Rubyのサポート、および継続したGlassFish V2との統合など、いくつかの改善点が加えられています。Sunの目標は、GlassFishに優れたツーリングサポートを提供し、開発者にとってのWebサービスの展開や開発などのタスクを可能な限り容易にすることです。本製品のバージョン6.0は、CDDLとGPLv2(Classpath特例)のデュアルライセンスとなる予定です。

最後に、Drachnik氏はGlassFishプロジェクトの今後の方向性について言及した。同氏は、V3に向けたGlassFishチームの目標が、起動速度の向上、アプリケーションサーバの小型化、およびスクリプティング機能のサポートに関連すると述べた。V3はマイクロカーネルアーキテクチャをサポートすると思われる。この目標は、メモリ200kのフットプリントにて2秒でコアを起動することである。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2007/09/glassfishV2

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