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Cockburn氏テスティングを語る: 本物のプログラマにはガッツ(GUTs)がある

Alistair Cockburn氏(source)は、InfoQのビデオ記事「Coplien and Martin Debate(参考記事・英語) TDD, CDD and Professionalism」に対するフォローアップ記事を自身のブログへ投稿(source)した。その中で氏は、いかに多くの人たちがTDDを誤解しているかについて言及している。彼らがTDDと言うのは、実は「ちゃんとしたユニットテスト(good unit tests - GUTs)を書いている」という意味でしかないのだという。

Coplien氏とMartin氏の議論に対する意見をAlistair氏は以下のように記している。

「Bob、最初に君はこう言っていた。TDDとはコードを書く前にテストを書く開発手法のことだ。そして、それはプロフェッショナルであることの証(あかし)であると。そして最後に君はこう言った。ちゃんとしたユニットテストを持つことはプロフェッショナルであることの証である。TDDはそれを達成する手段のひとつだ。」

Bobが主張する本物のプロフェッショナルとなるための条件が、議論の最初と最後で異なっていると氏は指摘する。最初にTDDを条件としてあげているものの、ちゃんとしたユニットテストを持つことがプロフェッショナルの条件であるという点についてはBobも同意しているようだ。

これまで "ちゃんとしたユニットテスト(good unit tests)" には "TDD" のようなキャッチーな名前がついていなかった。例えば "GUTs" のような名前がついていれば、テストをコードよりも先に書いたのか後に書いたのかを暗示することなしに、開発者が自分のGUTsを誇れるようになる(訳注:例えばTDDはコードを書く前にテストを書くことを暗示します)。Alistair氏はそう考えている。extreme programming digest (source)の中で氏はこう言っている。

この話の結論はこうだ。"ちゃんとユニットテストを書いている" ということを言い表す用語が必要である。テストを先に書くのか後に書くのかとは関係なしに使える用語だ。

現在、ユニットテストを書いている開発者は2つのグループに分けられる。コードを書く前にテストを書くグループと、コードを書いた後にテストを書くグループだ。それだけではない。"GUTs"が広く使われていたとしたら、ふたりの議論はこんな感じになっただろう:

... Bobはこのように主張できた。現代のプログラマにとってGUTsがあることはプロフェッショナルの証である...

... いつテストを書くかという問題を切り離すことで、Bobはこのように主張することもできただろう。TDDはGUTsを得るためのうまいやり方である。

 ...そしてCopeはこう反論できた。CDD(Contract Driven Develoopment)と同様に、山のようにGUTsを書いたところで全ての状態のテストをできるわけではない ...

... etc ...

ユニットテストの重要性は疑う余地がないという点についてAlistair氏は同意しているように見える。開発チームはTDDを実践したがるかもしれないし、逆にコードを書いた後にテストケースを書くことを望むかもしれない。彼らが快適な方を選択すれば良いだろう。本当に大事なことは、いつテストを書いたかではなく、チームにGUTsがあるかどうかなのだ。


編集後記:Alistair氏は、アルキメデスのように入浴中に(source)「ユリイカ!(source)」の瞬間をむかえた。そのとき、私たちが書き起こしたインタビュー記事を彼は読んでいたはずです。これは、少なくとも一人の "裸のアジリスト(Naked (参考記事・英語)Agilist(source))" が InfoQ を読んでいることの証明になるでしょう。(ヒント: リンク先を読んでみてください。あなたの奇妙な妄想を払拭してくれるはずです:-)

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/cockburn-testing-guts

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