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.NET-Java間のWebサービス相互運用性の新たなオプション

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.NETおよびJava間のWebサービスの相互運用性ということになると、選択肢としてかつてはHTTPを介したSOAPに限られていた。.NET 3.0の導入によって、これはさらに限定された。というのは.NETでのBasicHTTPバインディングのみがJava Webサービスとの直接的な相互運用性を提供するからである。

最近、この分野で2つの新たなオプションが利用可能になった。Javaと.NET間で相互運用可能なWebサービスを構築する際に、WebSphere MQ (WMQ)およびActiveMQトランスポートが利用できる。さらに、.NET向けの信頼できるメッセージングが拡張された。MSMQに加えて、WMQおよびActive MQの両方が.NET Webサービスの信頼できるトランスポートとして使用できる。

WMQソリューション(source)は、IBMのAlphaWorksで 利用可能なWindows Communication Foundation向けのIBM WMQのカスタムチャネルに基づいており、3月14日に新バージョンが掲載された。この製品は、Microsoft提供のビルトインチャネルと同様の方法 で、WMQがWindows Communication Foundation (WCF)フレームワーク(.NET Framework 3で利用可能)内でカスタムチャネルとして使用されることを可能にする。

WMQ v6.0で利用可能なJMS実装を介したSOAPに従って、メッセージがフォーマットされ、WebSphereアプリケーションサーバおよびCICSを含むJMSサービスインフラストラクチャーを介したWebSphere SOAPやWCFでホストされるサービスとアプリケーションが通信できるようにする。

現在の実装は、実際に可能であることを示すもので、この分野における製品の必要条件を理解するのに役立つよう意図されている(ので、実稼働環境での使用には向かない)。この実装を製品化する計画はまだ完結していない。

カスタムチャネルは、Windows Communication Foundationで提供される拡張性フレームワークを使用してビルドされる。それにより、Microsoftで提供されるビルトイントランスポートと 同様の方法で、フレームワークで統合および使用が可能になる。サービスアプリケーションは通常の方法で、新たなカスタムチャネルを使用するように構成する ことが可能である。クライアントアプリケーションはMicrosoft Service Metadata Utility Tool (Svcutil.exe)のような標準ツールで生成される。サービスメタデータの説明は、サービスを実行する(その他のHTTPエンドポイント経由で公 開されている場合)または、WSDL(Web Service Description Language)を使用することで直接発行することができる。

現在の実装は、以下の制限つきでコアメッセージング機能をサポートしている。

  • Duplexチャネルシェイプのサービスインスタンスにつき1つのクライアントのみのサポート
  • DuplexチャネルはWebSphere MQ v6で提供されるSOAP/JMS実装の拡張であり、それ自体はWCFサービスとクライアント間でのみ使用される
  • コアメッセージング機能のみ(たとえば、トランザクションやセキュリティのような拡張機能に対するサポートには未対応)
  • IWMQ v6の既存のSOAP/JMS環境でホストされるSOAP/JMSサービスとの相互運用性(.NETまたはJava/Axisリスナーを使用)は片方向操作に制限される
  • CICSまたはWebSphere Application ServerのSOAP/JMS環境でホストされるSOAP/JMSサービスとの相互運用性は、1つのコントラクトでの片方向操作と要求/応答操作が混在 した操作はサポートしていないので、それぞれのチャネルシェイプで別々のコントラクトを作成する必要がある

Active MQソリューション(source)はJMSのAxisプロバイダー(Java)および「プラグ可能なプロトコル」機能 (.NET)に基づいている。真の.NETカスタムチャネルがさらにカスタムプログラミングを要求するので、それ自体はパッケージされていない。

どちらのソリューションも完全には製品化されていないが、どちらも代替Webサービス相互運用性トランスポートに関する実験において、すばらしい基礎を提供する。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/wmq-activemq-interop

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