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ThoughtWorks社がCruiseをリリース:継続インテグレーションとリリースの管理システム

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継続インテグレーションはアジャイルのプラクティスであり、コミットされた一つ一つのコードの変更は自動的にビルドとテストが行われる。バグが取り込まれるとすぐにその多くを見つけることで、バグにかかるコストが削減される。7月28日、ThoughtWorks社(リンク)はCruise(リンク)をリリースした。これは継続インテグレーションをアプリケーションのテストとデプロイまで拡張したものである。Cruise(リンク) は、Windows(参考記事・英語)、Mac OS X(リンク)、Linux(参考記事・英語)上で動作し、また.NET(参考記事・英語)、Java(参考記事・英語)、Ruby(参考記事・英語)をサポートしている。

Cruise(リンク)は今年の4月にCruiseControl Enterpriseプロジェクトの製品として発表されたが(リンク)、このプロジェクトは一年ほど前にアナウンスされたものである(リンク)。Cruise(リンク)は商用製品であり、そのルーツはCruiseControl(リンク)にたどることができる。CruiseControlはオープンソースの継続インテグレーションツールで、1.0のリリースは2001年であった。Cruiseの製品マネージャであるJez Humble氏は、初めに4月に製品を発表(リンク)し、次のように述べていた。

ではなぜCruiseという名前なのでしょう?CruiseControlのおかげであると認めることは、継続インテグレーションのプラクティスの先頭にたつという点でも、私達の新しい製品で一部のコードを利用したと言う事実からも、私達にとって重要なことです。私達は、みなさんが「Cruise」という名前を見て、CruiseControlと関係があるとわかり、「どこが違うのですか?」と聞いて欲しいと思っています。私達は、みなさんが必要に応じて CruiseControlあるいはCruiseを選んで欲しいと思いますし、どちらの製品にとっても、もう一方の製品の存在を知ってもらうことはプラスになります。私達のウェブサイトからはCruiseControlのサイトへのリンクを張りましたし、これからも続けていきます。

Cruise(リンク)の重要な機能は、ビルドとリリースのパイプラインである。このコンセプトはDave Farley氏が2007年に発表した論文「The Deployment Pipeline (Extending the range of Continuous Integration)(PDF・英語)」(デプロイメント・パイプライン(継続インテグレーションの範囲の拡張))に書かれている。Cruise(リンク)により、最初のチェックインから機能テスト、性能テスト、ユーザ受け入れテスト、ステージング、そしてリリースと進んでいく際に、アプリケーションの変更をモニタリングすることが可能となる。ビルドからこれらの様々なステージに移るプロセスは、多くの場合手作業で行われ間違いを起こしやすい。これを自動で制御することによってミスは減り、デプロイのスピードが上がり、プロセスの可視性が改善される。

ThoughtWorks社は30日間無料の試用版Cruiseを(リンク)提供している。チームで必要となるソフトウェアのエージェントが2つ以下の場合、この製品は無料で使用できる。さらに、ほとんどのオープンソースプロジェクトや学術機関、非営利団体では、割引料金あるいは無料でCruiseを(リンク)利用できるだろう。

ThoughtWorks社(リンク)は機能と価格についてまとめた以下の表を提供している。

機能 利点
パイプライン アプリケーションが「コミット」から機能テスト、性能テスト、ユーザ受け入れテストを通して、ステージング、さらには製品へと進んでいくのを監視。
成果物の中央リポジトリ チームのメンバが情報やメトリクスをすぐに取得できるように、アプリケーションのバイナリやテストデータ、ログファイルを中央に保管。
LDAPやアクティブディレクトリの統合 エンド・ツー・エンドのセキュリティの確保。エージェント-サーバの通信はSSLと公開鍵認証を利用することで保護され、全てのエージェントはそのグリッドに参加するために承認を必要とする。
ゼロ・コンフィギュレーションでグリッドを構築 Cruiseエージェントをインストールするだけで、自動で更新が行われ、必要となる設定やソースコードを取得し、ビルドが開始される。
並列化 大きなビルドを独立した作業単位に分割し、Cruiseはそれらを同時に複数のエージェント上で実行してビルドにかかる時間を短縮するだろう。
マルチプラットフォームのテスト ハードウェアとソフトウェアを複数組み合わせてアプリケーションのテストを実行するため、ステージをパイプラインの中に作成。Cruiseは全てのビルド計画を指定されたステージで同時に実行する。
拡張性のあるダッシュボード あなたが単一の開発ストリームで働くテスタでも、多くのプロジェクトをモニタリングするプログラムマネージャでも、あるいは何百ものマシンを担当しているオペレーションマネージャでも、全ての必要な情報がひと目でわかる。

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原文はこちらです:     http://www.infoq.com/news/2008/07/Cruise-Released

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