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仮想マシンインタフェースの比較

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先ごろAndrew John Hughes(リンク)はブログ(リンク)のエントリ(リンク)で、OpenJDKとGNU Classpathの比較を行った。Hughesは様々なVMの実装に、OpenJDKをすぐに移植できるようにするための、仮想マシンインタフェースを構築する作業を行っている。この作業は、Hughesが最終選考に残った8人のうちの1人となった、OpenJDKのInnovators' Challenge(リンク)の一環として行われているもので、Hughesの最終的な提案(リンク)は、今年になって提示された。その他の提案は、以下のとおり。

  • Javaクロージャ(リンク) - Neal Gafter
  • Java2DのためのXRenderパイプライン(リンク) - Clemens Eisserer    
  • JSR-310 Date/Timeライブラリ(リンク) - Stephen Colebourne、Michael Nascimento Santos
  • ポータブルなGUIバックエンド(リンク) - Roman Kennke, Mario Torre
  • フリーソフトウェアシンセサイザーの置き換え(リンク) - Karl Helgason
  • Windows上でのOpenJDKのビルドプロセス(リンク) - Ted Neward

Hughesは仮想マシンインタフェースのためのソリューションを開発しながら、OpenJDKとGNU Classpathの異なるアプローチについても文書化している。

GNU Classpathはここ数年、GNU Classpathを利用可能ないくつかのVMの例(とりわけJamVM(リンク)、CACAO(リンク)、およびKaffe(リンク))と共に、VMのポータビリティのためにデザインされてきた。その一方で、OpenJDKは過去数年にわたり、単一のHotSpot JVMの周辺に構築されてきた。仮想マシンとクラスライブラリの境界線は存在するが、Hughesが指摘するように、この進化によってその境界線は、それほど明確なものではなくなったのかも知れない。

 どちらのソリューションも、ライブラリとVMの分離を提供します。HotSpotとJDKは、どちらも同じところでメンテナンスされているにもかかわらず、当初の想定に反して、これはOpenJDKの真実です。これはOpenJDKの商標ライセンス(リンク)で述べられているように、HotSpotの異なるバージョンと入れ替えられるということです。とはいえ、単純な数の違いによって、OpenJDKの中のJDKとHotSpotとの間には、GNU ClasspathとそれらのVMの間にあるよりも、緊密な関係があると思われます。

以下はHughesが見つけた、いくつかの相違だ。
  • プリロードされるネイティブライブラリ - libjava.soは、必要に応じてロードされるクラスライブラリとは対照的に、OpenJDKのために必ずプリロードされる、カスタムJavaライブラリだ。HughesはCACAO(すでにOpenJDKをサポートしているオープンソースのJVM)がこれを処理する方法について説明する。
CACAOではこのために、src/native/vm/nativevm.c(リンク)で、OpenJDKのための特別な処理を提供しています。これは、VMの初期化プロセスの早い段階で、コアクラスがネイティブ呼び出しを利用する前に、必要となります。
  •  VMデリゲートクラス - OpenJDKのコアライブラリの多くは、直接、ネイティブインタフェースにデリゲートする(Hughesはネイティブに宣言されたメソッドの例として、Object.waitを挙げている)。対照的にGNU Classpathは、ほとんどの場合にObject.javaのためのVMObject.javaのような、中間のVM*クラスを導入している。このクラスはすべてのネイティブデリゲートを処理し、基礎となるJVMの実装によって置き換えることができる。
  • VMコードからのクラスライブラリの呼び出し - どちらのVMにも、VMからクラスライブラリを呼び出さなければならない、いくつかのケースがある。そのため、クラスライブラリの内部構造は、VMの実装にとても直接的な影響を及ぼす。Hughesが述べたケースには、JVMのブート、NIOバイトバッファの生成、およびスレッドとスレッドグループの処理が含まれる。

かなり以前から、SunのJDKソースは様々なライセンスの下で利用することができたが、GNU Classpathは法的な理由から何も公開せずに発展してきた。SunのJDKライセンスはどれもオープンソースに準拠していなかった。SunのJVMとJDKはGPLとしてオープンソース化されたが、開発者は2つのプラットフォームの比較と対比を始めている。

OpenJDKのInnovators' Challengeの結果は、2008年8月18日に発表される予定だ(編集部注:記事執筆時の情報です・すでに結果発表されています)。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/08/comparing_vm_interfaces

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