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OracleがClearAppの買収に乗り出す

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2008年9月2日、Oracleは複合アプリケーションに対するアプリケーション管理ソリューションの主要プロバイダーであるClearApp(リンク)を買収することを発表(リンク)した。その企業はマウンテンビュー(カリフォルニア州)を拠点とし、自社製品であるQuickVisionは複合アプリケーション、特にBPELベースやPortalベースのアプリケーション向けの非常に高機能な管理ツールである。取引は年内で終了する予定。

発表によると、以下のとおりである。

ClearAppは、関連するすべてのアプリケーションコンポーネントを越えてビジネスサービスの可視性を提供することでSOAプラットフォームに構築された複合アプリケーションを管理するという、ますます困難になっている作業に対応している。ClearApp製 品およびOracle Enterprise Manager(リンク)は、顧客に対し包括的なアプリケーション管理ソリューションを提供することを期待されている。それは、サービスレベルが拡張し、システム のダウン時間が減少し、SOA投資収益率が改善することを提供するものである。

既存の顧客宛ての手紙(リンク)で、アプリケーションおよびシステム管理の副社長であるLeng Leng Tan氏は以下のように述べた。

ClearAppは、SOA環境に固有の機能的な依存関係を発見し、モデリングすることでIT可視化の隔たりに対処している。ClearAppソリューションを用いて、顧客はエンドツーエンドのビジネスサービスおよび実行時のコンポーネントの依存関係を発見し、モデル化することができる。またビジネスサービスパフォーマンスをモニターし、パフォーマンスの問題を迅速に診断することができる。ClearAppの機能は、Oracleのアプリケーション管理ソリューションを拡張し、アプリケーションコンポーネント全体でトランザクションの可視性を提供することが期待されている。

QuickVisionは、既存の製品群に対する補完的な追加であり、アプリケーション管理ドメインの補足的な買収である。Oracleのアプリケーション管理スペースの買収前の報道の内容は以下のとおりである。
  • Oracle Real User Experience Insight(リンク) (Moniforceの買収(リンク)より)は、最先端のネットワークプロトコル分析テクノロジーを使用し、パフォーマンス、可用性およびユーザの振る舞いを分析す る。使用中のアプリケーションのパフォーマンスには影響はなく、それらに対する変更は不要である。
  • Oracle Enterprise Manager App Server Diagnostic Pack(PDF)は、処理時間が経過した箇所の分析をする(サーブレット、JSP、EJB、JDBC…)。AD4J (Auptymaの買収より)は、JVMについて深い見識を提供している。行数やスローメソッドの呼び出しスタックに関する情報を提供する。
  • Oracle Database Diagnostic(PDF)およびTuning(PDF)パックは、データベースへの診断の痕跡をたどるのに役立つ。

買収が製品スタックに一致することに意見を述べて(リンク)、OracleのEnterprise Manager部門のアプリケーションおよびミドルウェア管理向けのアーキテクトであるWilliam Vambenepe氏は、以下のように述べている。

複合アプリケーション(たとえば、BPELプロセスを使用してさまざまなアプリケーションサーバにデプロイされるサービスを組織化するアプリケーション)では、どのアプリケーションサーバにフォーカスすべきかを判断するのが難しくなる。QuickVision製品はそのギャップを埋め、BPELプロセスを起動点から連続するすべてのステップおよび別のステップが起動するコードに取り入れる。それゆえ、BPEL実行内に問題が存在するかどうかが分かる。

しかしながら、David Worthington氏によるSD times(リンク)の記事によると、

Bloomberg氏は、買収は回答よりもさらに多くの質問を生じる。すでにOracleがAuptyma、BEA Systems、Confluent SoftwareおよびMoniforceなどの似たような製品を開発する一連の企業を獲得していると言及した。 Bloomberg氏は、首尾一貫していて分かりやすいSOA管理ストーリーを整える前に、いくつの管理ベンダーをOracleは獲得する必要があるのか を疑問視した。「Oracleはこのぎこちないストーリーを受け入れ、HPやIBMのTivoliのような定評のあるもので完成させることができるのか」 と彼は尋ねた。また、Oracleは取得したテクノロジーを吸収する経験があるし、結果として伴ってくる顧客の対応にも優れている、と付け加えた。

買収に関する詳細はこのページ(リンク)およびプレスリリース(リンク)で利用可能である。QuickVision製品に関する詳細はClearAppのサイト(リンク)を参照のこと。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/09/oracle-clearapp

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