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SOAのビジネスケース

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以前報告したように(参考記事)、SOA実装の主要素の1つは、具体的なコスト削減と共に、SOA実装をすることのビジネス上の利点を明確に説明する能力である。この意見はChris Haddad氏により自身の新たな記事(リンク)で再び強調された。

4年前、SOAのビジネスケースは重要ではなかった。企業団体は、明確なメトリックや成功する基準を指定することなく「競争上の優位性」や「敏捷性」を実 現するために、要望に基づいたSOAイニシアチブを追求した。こんにちの最小限の実行という予算環境が、サービス指向アーキテクチャ(SOA)の推進派に とってSOA投資のビジネスケースを説得力のあるものにし、はずみをつけ、それを維持している。

例として、Chris氏はSOAプロジェクトの評価を頼まれたときの状況を説明している。「Business Process Management Suite (BPMS)を実装し、そのスイートが組織をさらにアジャイルにさせるということを証明する」ことを主張したが、達成される予定の敏捷性を定義できなかっ た。

しきりにIT環境をさらに構成可能で動的なビルディングブロックにリタクタリングすることは、極めて重要である。最新の技法、テクノロジーおよびツールが モノリシックアプリケーションやシステムを、さらに再使用可能で効率の良いアセットに分解するよう促進している。しかしながら、会社のアプリケーションや サービス指向の改善イニシアチブ(SOA、SDLCおよびBPMなど)から引き出されるビジネス上のメリットを数値で表したり、トラックするIT専門家は ほとんどいない。投資と利益の相関関係がないことが、変換活動の継続的な追及を妨げている。

この意見はMike Kavis氏(リンク)によって反響を呼んだ。

IT業界の人が最もよく犯すミスの1つは、純粋にテクノロジーの観点からSOAにアプローチすることである。アーキテクチャ、ガバナンスおよびベンダーの 査定に多大な時間と手間をかけ、それは良いことだが、SOAは真のビジネス問題を解決する必要があることを忘れてしまっている。そこで、アーキテクチャの 構築のために莫大な時間と資金を投じ、それが済んだら業界の誰もその利点を理解せず、テクノロジーに関心がないことを知る結果となる。

氏の提案は以下のとおりである。

本当のビジネス問題から取り掛かる。それが、BPM(ビジネスプロセス管理)がSOAの「キラーアプリケーション」である理由である。ビジネスプロセスを 改善し、自動化することで、BPMは複数のビジネス問題を解決する。操作上のパフォーマンスに可視性を提供し、ITの介入なしでビジネスにとってそのプロ セスを動的に変更可能にさせることで、敏捷性を向上し、廃棄物を除去する。それにより、コスト削減などが実現できる。真のビジネス問題をSOAが解決する 方法をビジネスに示すことから始める。

Burton Groupのアプリケーションプラットフォーム戦略およびデータ管理戦略の副社長であるChris Howard氏(リンク)によると、以下のとおりである。

テクノロジーリーダーのコミュニティとして、SOAに関わる話し合いを変える必要がある。SOAの議論を、明確なビジネス上の状況に再配置し、SOAのためになるようにSOAを強調することは避ける。

SOAは、テクノロジーと同じくらいビジネスの問題であり(リンク)、ビジネス用語で問題を明確に理解し説明しなければ、通常実装は失敗する。 時として上級管理からのサポート不足が原因でそれより前に開始され、資金と開発リソースの両方を制御することがある。

 

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/11/BusinessCaseSOA

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