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従来のソフトウェア開発の役割をスクラムに対応させる

アジャイル採用の道に乗り出した多くの組織では、従来のソフトウェア開発の役割をスクラムが定める3つの役割に対応させるという課題(リンク)に取り組まなければならない。プロダクトマネージャやプロジェクトマネージャ、ビジネスアナリスト、デザイナ、DBA等のような従来の役割は、スクラムが定義する役割にすっきりとは対応しない。一連の見解の中で(リンク)、Mike Cottmeyer氏(リンク)は従来の役割を効果的にスクラムに対応させようと試みている。

Mikeは「スクラムマスタ」と「スクラムチーム」の役割は(リンク)、比較的簡単に務まると述べた。

プロジェクトマネージャはスクラムマスタの役割にぴったりはまるかもしれないが、そのためには考え方を変える必要がある。彼によると、

スクラムマスタはプロセスのファシリテータであり、チームの支えです。プロジェクトマネージャは通常チームの管理の責任を負い、時間、コスト、範囲のバランスが取れていることを保証します。[...]

スクラムマスタにはチームに対する権限はありません。スクラムマスタはチームにより多く奉仕する人です...プロジェクトマネージャはむしろボスに近いのです。

同様に「スクラムチーム」には製品構築の力仕事で必要とされる全ての人が必要となるはずである。

開発チーム、データベース担当者、そしてQAはおそらく、チームメンバという役割の中でうまくやっていけるでしょう。彼らは設計、構築、コードのテストに直接的な責任を持ちます。

上述の役割の対応ができても、ビジネスアナリスト、システムアナリスト、ユーザエクスペリエンスの専門家等、スクラムの役割に対応させる必要のあるたくさんの役割がまだ残っている。Mikeの意見では、こうした役割は全て潜在的にプロダクトオーナーの役割にまとまるだろう(リンク)

プロダクトオーナーはプロジェクトマネージャであり、ビジネスアナリストであり、システムデザイナであり、ユーザエクスペリエンスのアーキテクトであり、そしてその他の全てのビジネスグループは...すべてひとつになります。この役割は本当に、絶大な力を持ち遍在していると思われています。

しかしながら、Mikeはこれが本質的に非常に大きな役割であることを認めている。したがって、1人でこれらの全ての役割を果たす代わりに、プロダクトオーナーチーム(リンク)となって複数の人が連携することを彼は提案している。チームには以下の人たちが含まれる。

  • プロダクトマネージャ - ステークホルダと連携し、要求を特定して優先順位を設定する。
  • プロジェクトマネージャ - 目的全体の視点を保つ。リソースや資本支出、外部への依存等を管理する。
  • ビジネスアナリスト- 受け入れ条件の文書化やユーザストーリ周辺の会話を文書化する責任を負う。スプリントの間の、要件明確化のための主たる連絡窓口である。
  • デザイナ - いくつかのスクリーンショットやワイヤフレームなどを用意する。
     

彼はこの仕組みを次のような絵で表している。
 

Product Owner Team

1人で働く代わりに、プロダクトオーナーは他の様々な役割と相互に作用し、全体的な知識や正しいコンテキストを定義するための専門知識をもたらすのに貢献し、調整する。
 

このように、効果的に役割をまとめることによって、従来の役割はスクラムが提案する3つの役割にぴったりとあう。鍵となるのは、彼らがチーム全体に価値を与えられるように、正しい位置に対応させることである。

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/03/traditional-roles-to-scrum

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