BT

最新技術を追い求めるデベロッパのための情報コミュニティ

寄稿

Topics

地域を選ぶ

InfoQ ホームページ ニュース インターネットの現状

インターネットの現状

原文(投稿日:2009/4/8)へのリンク

Akamai(リンク)は2008年の第四四半期のインターネットの現状に関する、四半期報告書をリリースした。Akamaiは、すべての国を越えてインストールさ れているエージェントを使用し、インターネットのトラフィックをモニターし、いくつかのドメインでの発見を報告している。それは、つまりセキュリティ、 ネットワークおよびWebの機能停止、インターネットの透過に関するものである。

セキュリティ

2008年の第四四半期では、インターネットのアタックは193ケ国が起源であった。2008年第三四半期の179ケ国と比較すると、8%の 上昇である。アタックの上位3ケ国は、アメリカ、中国、スウェーデンであった。面白いことに、スウェーデンベースのアタックは、第三四半期の4%から 11%近くまで上昇した。Akamaiは、たいてい起こるように、各四半期で「演壇」の占有者が代わることを予想している。

  国名 第三四半期 (%) 第四四半期(%)
1 アメリカ 19.68 22.85
2 中国 26.85 19.30
3 スウェーデン 3.86 10.67

インターネットにアタックする常連の上位10ケ国には、アメリカ、中国、台湾、韓国、日本、ロシア、ドイツ、ブラジルがある。上位10ケ国で、すべてのアタックの75%を占める。

Akamaiは、アタックを受けている20,000以上のポートを調査し、トップテンは以下のとおりである。

ポート 説明 第四四半期(%)
445 Microsoft-DS 22.96
80 WWW    14.51
139 NetBIOS 11.56
22 SSH    10.78
135 Microsoft-RPC    7.15
1433 Microsoft SQL 2.46
8000 Multiple app. 2.14
5900 VNC Server 2.07
7212 GhostSurf 1.93
25 SMTP    1.89

ほぼ同様にすべての曜日でアタックが起こったが、月曜日と金曜日は15%アップであった。四半期で最多の日は、群を抜いて12月5日であり、平均的な日と 比較してみると、アタック数は4倍を記録し、Microsoftが大規模な追加的なセキュリティアップデートを発表したAdvanced Notification(リンク)に次ぐ。他の多くのセキュリティアップデートのように、これはコンピュータで公開されており、パッチの提供がない脆弱性を利用し ようと考えている人びとによる、アタックの波の引き金となった。

ネットワーク

12月19日、地中海にある主な海中ケーブルが切断され、中東およびインドのトラフィックに影響を及ぼした。影響をまともに受けた国々は、エジプト、イン ドそしてサウジアラビアである。1週間後にケーブルは修復されたが、別の場所で再び分断された。ネットワークの切断による、停止は合計すると2週間以上に 及んだ。衝撃を和らげるため、Verizonは大西洋をまたいでアメリカそして太平洋を渡り、影響を受けた地域へとトラフィックを決めた。

ソーシャルネットワーキングサイトの多くが、機能の停止を被った。もっとも被害を受けたのはTwitterであり、2008年のダウンタイムを示したグラフ(Pingdom(リンク)による)を以下に示す。

webdown

多数の場所にインストールされていた海底ケーブルが、「インターネットのハブ」としてのアメリカの地位を変えた。こんにち、アジアを起源とするトラフィッ クの54%が、アメリカを経由するものだが、10年前は91%であった。同様にアフリカは、現在6%であるが、10年前は70%であった。

インターネットの普及

インターネットの普及を計測するには、固有のIPアドレスの数によって判断できる。この数は、世界的に見ると1年かけて28%上昇した。アメリカがその首位である。

  国名 固有IP 対前年比(%)
  世界規模 401,285,817 +28.38
1 アメリカ 114,123,038 +24.13
2 中国 40,130,543 +33.08
3 日本 27,659,076 +13.98

上位10ケ国の最下位の国はブラジルであり、IPの数は、8,935,698で、対前年比38.17%の増加である。

スカンジナビア諸国で、一人当たりの固有IP数で首位に立っているのはスウェーデンの0.46であり、ノルウェーの0.42が後に続く。驚くのは、第三位 のイギリス領ケイマン諸島の0.4%であり、それはフィンランドやアイスランドの0.39%を上回る数字となっている。アメリカは0.38で第六位であ る。

別のおもしろい統計は、平均接続速度に関するものである。15 Mbpsで韓国が首位であり、世界平均の10倍である。

  国名 Mbps
  世界規模 1.5
1 韓国 15
2 日本 7
3 香港 6.9
4 ルーマニア 5.7
   
17 アメリカ 3.9

高速ブロードバンドの可用性ということになると、順位は多少変わる。

  国名 % > 5Mbps 対前年比(%)
  世界規模 19 +21
1 韓国 69 +7.3
2 日本 54 +21
3 ルーマニア 45 +124
4 スウェーデン 39 +25
     
9 アメリカ 25 +27

現代のインターネットに関する、別の興味深い統計については、 Akamai/The State of the Internet(リンク)にアクセスしてもらいたい。

この記事に星をつける

おすすめ度
スタイル

BT