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New York TimesがWPF/SilverlightからAdobe AIRに乗り換えた

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原文(投稿日:2009/5/13)へのリンク

非常に意外な事態の展開だが、MicrosoftのWPFとSilverlightが早期採用者をもう一人失った。去る2006年、我々はWPFベースのTimes Readerについて報告した。その後、New York TimesはOS XユーザのためにSilverlightベースのアプリケーションも追加した。

残念ながら、Silverlightバージョンは政治的・技術的な問題に悩まされた。もっとも大きなハードルは、クロスプラットフォーム対応不足であった。SilverlightはWPFをもとにしてはいるものの、その機能の一部しか持っていない。これはWPFとSilverlight両方で動作するコードを書くことを困難にする。ほとんどの開発者は2つのコードベースをメンテナンスするはめになるだろう。Silverlight 2.0はブラウザ上で動作するように設計されているが、このような制限はWPFにはない。Appleユーザの中でこの問題に敏感な人たちは、当然のことながら、Windowsユーザと同じ機能を使えないことについて不満を述べた。また、Silverlightはときどき文字がぼやけてしまうことが知られている。これは、ニュースを表示するためのアプリケーションとしては大きな問題である。最後になるが、Times ReaderにはSafari 4に関する互換性問題もいくつかある。

これらとその他の課題を解決するために、New York TimesはWPFとSilverlightの使用を断念した。Rob Larson氏は次のように書いている。

来週、我々はTimes Reader 2.0を発表するつもりです。このバージョンにはAdobe AIRが使われています。そしてこれは、Windows、Mac、Linuxで全く同じように動作するでしょう。この最新のTimes Readerは紙面により一層近くなっており、5分毎にニュースを最新情報に更新する機能を持っています。

Times Reader 2.0は現在すでに利用可能である。MicrosoftのNew York Times Silverlight Kitのプロモーションは、最悪のタイミングになってしまった。

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