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Microsoft,2つのデータセンタでクラウドコンピューティング市場に参戦

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原文(投稿日:2009/10/01)へのリンク

Microsoft は2つのデータセンタを新たにオープンすると発表した。アイルランドのダブリンと米国シカゴに設置されたこれらのデータセンタは,Microsoft が PDC(Professional Developers Conference) 2009 で発表する予定の Windows Azure サービス商用提供開始に向けた準備の一環である。

ダブリンのデータセンタはヨーロッパ,中東,アフリカの顧客を対象としており,今年7月より運用を開始している。施設は 303,000 平方フィート (28,150平方メートル) の敷地にあって 22.2 MW の電力を使用し,その建設費用は5億USドルに達する。ダブリンの施設のエネルギー消費量は通常に比べて低くなっているが,これは施設が比較的寒冷な場所にあり,外部の空気を直接取り入れることで内部温度を 95F(35 C) に冷却可能なことから,冷房設備を必要としないためだ。その結果として 50% の PUE(Power Usage Effectiveness)改善を達成している。

シカゴのデータセンタにはダブリンの2倍にあたる 700,000 平方フィート(65,032.128 平方メートル)の敷地がある。現在 30MW の電力を使用しており,能力拡張時に備えてさらに 30MW の用意がある。最終的な費用は最大で5億USドルに達するものと見られている。センターのサーバ群はコンテナ内にセットアップされている。1台のコンテナには 1,800 ~ 2,500 台程度のサーバが格納される。コンテナは電力効率がよく,サーバのパッケージ素材を少なくできる上に,ケーブルも非常に短くできるため,これは賢明な選択であると言っていいだろう。コンテナ相互の結合には標準化されたインターフェース(CBlox)を採用している。コンテナは積み重ねて設置することが可能だ。シカゴセンターでは水冷方式を採用し,エネルギーを節約している。

Microsoft がこの2つの新たなデータセンターを設置したのは,近い将来のクラウドコンピューティングサービスの提供に備えてのことだ。

Microsoft のデータセンターは,Microsoft がクラウドサービスを提供するためのインフラストラクチャ基盤を代表するものであり,また私たちがソフトウェア+サービスと呼んでいるアプローチにおいて競争し勝利するために,Microsoft が自身をどのように位置付けているのかを実証するものです。

2009年11月17日に実施されるPDC の開催期間中に,Microsoft による Windows Azure と SQL Azure,そして .Net サービスの発表があるものと期待されている。価格詳細はすでに公表されている。ダブリンとシカゴ,この2つのデータセンターはまさにこの発表に時期を合わせたものだ。

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