NetBeansの開発チームは、 バージョン6.8 マイルストーン2をリリースしたこと と ベータ版も数日でリリースすることを公表した。特筆すべき新機能には、Java EE 6, JSF 2.0, 組込みブラウザなどのサポートがある。
この発表は、 新機能を強調している:
リリースの目玉には以下ものがある:
- Java Enterprise Edition 6 (Javaエンタープライズ版 6)
- webインターフェース用のJavaServer Faces 2.0とwebアプリケーションでEJBが使えること
- Java Persistence JPA 2.0 と RESTful web サービスのサポート
- GlassFish v3でのデプロイ、デバッグそしてプロファイリング
- JavaServer Faces 2.0 (Facelets)
- Faceletsに対するコード補完、エラーヒント、ネームスペース補完、ドキュメントのポップアップ、タグの自動インポート
- Faceletsライブラリ、コンポジットコンポーネント、式言語へのエディタのサポート
- Kenai.com: 協調する開発者
- JIRAの完全サポート
- 改善された問題追跡システムの統合
- PHP
- PHP 5.3の完全サポート
- Symfonyフレームワークのサポート
- Maven
- Java EE 6, Groovy, Scala プロジェクトへの改善されたサポート
- 依存関係グラフでカスタマイズ可能な依存性の排除
- Ruby
- JRuby 1.3.1, Ruby 1.9 デバッグ、とRSpec 1.2.7のサポート
- 改善されたリネーム リファクタリング、型推論、ナビゲーション
- C/C++
- プロファイリング:I/Oモニタリング用の新しいツール、スレッド分析とレースコンディション検知
- リモート開発時のより高速な同期
Adam Bien氏が報告しているように、今回のマイルストーンには、2つの非常に実用的な機能がある、JIRAのネイティブなサポートとGlassfishでの高速でインクリメンタルなデプロイ:
· Glassfish v3 b66によるインクリメンタルなデプロイは、非常に高速で、通常1秒以下である。クラス、インターフェース、メソッドの変更が即座に認識されてデプロイされる。
· デプロイ中、HTTPセッションは、維持される。アプリケーションをデプロイした後に、再ログインする必要がない。
...
· JIRAは、直接kenai.comをサポートしており、余計な プラグイン は、不要である。
NetBeansのフォーラムで、ユーザを混乱させている1つが、 WoodstockコンポーネントライブラリをベースにしているVisual Webパックへのサポートである:
Visual Web JSFとProject Dynamic Facesは、アップデートセンターにはない。NetBeans 6.7の中に、Woodstock バージョン4.2がまだ入っているのは、わかっている。
Woodstockは、もう NetBeans 6.8 M2のアップデートセンターには含まれないのか?安定版とベータのアップデートセンターを見たが、Woodstockはなかった。
NetBeansのVisual Web JSFは、バージョン4.2の形態でさえ、そのクラスでは、いまだに最高のものである。これに十分近い代替のものは、なさそうである。Stable Update Center(安定版用のアップデートセンター)に自社のWoodstockがなくて、サードパーティのプラグインがあるのが、理解できない。このことが、Eclipseや他のものとNetBeansとの間の大きな差である。このツールをよく使ってきた我々の多くは、同レベルの代替ツールを見つけるころができない。ある点では、 Visual Web IceFacesは、よいがバグが多いので、問題を避けるには、NetBeans 6.5/7のVisual Web JSFに戻ることになる。
Woodstockは、もはやサポートされていないし、NetBeans用の“Visual Pack”もないのでオラクルは、これらに代わってJDeveloperからADFをもってくるべきだ、と言う人もいる:
オラクルは、JSF / ADFに対してずっと強くサポートをしており、NetBeansは、すばらしい軽量のJava EE6の環境である。NetBeans 6.8以降には、Visual Web Packは、もうサポートされないのだから、JDeveloperからのADFがNetBeansに完璧に合うであろう。事実として、JDeveloper は、いいIDEだが、NetBeansほど人気がない。実際にプロジェクトで使われているのを見るのは、本当にまれである(5回未満)。
NetBeans 6.8のベータバージョンが、10月22日に予定されており、続いて2つのRC版が11月にリリースされる。最終リリースは、12月1日に予定されている。
M2は、ダウンロードできるし 、 メーリングリストやフォーラムを見れば 、更に情報が得られる。