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SOAマニュフェストの策定

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原文(投稿日:2009/10/11)へのリンク

Steve Ross-Talbot氏SOAマニュフェストの策定で新しい仕事を始めたようだ。氏は、IBM、Oracle、Red Hat等の企業の代表者とともにマニュフェスト策定のワーキンググループを構成している。SOAマニュフェストのページによるとマニュフェストは...

次のことを正式に宣言する。SOAの原則、意図、サービス指向の目的、サービス指向アーキテクチャのモデル。

このマニュフェストは最終的にはhttp://soa-manifesto.org/で公開されるが、ワーキンググループの会合も近く開かれる予定だ。

"SOAマニュフェストの完成にむけて"、ワーキンググループはマニュフェスト策定に力を注いでいます。SOAマニュフェストが初めて発表されるのは、中央ヨーロッパ夏時間の午後4時45分、オランダのロッテルダムで開かれる第2回国際SOAシンポジウムの閉会キーノートになる予定です。

しかし、Steve Ross-Talbot氏が指摘するように、

ワーキングループに参加した私は、ここで何が具体化しているのかを調べてみました。その結果、SOAの発展のためになることが本当にほとんどないことに驚きを禁じ得ませんでした。もちろんSOAのパターンや原則も集められていましたし、さらにSOAに対するガバナンスの方法さえも考えられていました。でも、SOAマニュフェストを策定して業界全体に広めることは、個人やグループのレベルでもなされていませんでした。

そして氏は、ワーキンググループが着目すべきいくつかの領域について議論をしている。

  • 大切なのは"産業の垣根を超えてスポンサーになり得るようなエクゼクティブクラスに[SOA]とは何なのか理解させる"手段を講じることだ。彼らの利益やコスト(結局、成功するSOAはビジネス上の要請に基づく訳だが)にSOAが与える影響についても周知させる必要がある。さらには、SOAの現実的なライフサイクル (例えば、反復的な開発方法を使い本当に必要とするものを作るが、それは初期には必要のないものかもしれない、というような)をはっきりしておけば、"スポンサーが意思決定をするのにとても役に立つでしょう。"
  • またITコミュニティの中でも、SOAについての共通認識を確立する必要がある。共通認識を確立することで、サービス指向とは本当はどういうことなのか、どんな原則(ビジネス上のまたじはアーキテクチャ上の)に基づくのか、SOAの構成要素はなにか(きっとSOA Reference Modelのひとつと関係がある)、ということを理解しやすくなるからだ。これは自明のことのように思われるが、Steve Ross-Talbot氏が指摘するように"[...] 私の周りには、WS-* とSOAを同一視する人、ESBとSOAを同一視する人がいて、いちいち対処しなければななりません。もちろん両者は異なります。この2つの技術はSOAの役に立ち、または制約となるかも知れませんが、SOAそのものにはなり得ません。"

数週間後、ワーキンググループの努力の結果がどんなものになるのか、発表されるのが楽しみだ。しかし、これから彼らに何かインプットを提供したら、どんなふうに結果に反映されるだろう。

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