Clarity Consulting Inc.とMicrosoftはFacebook SDK 3.0をリリースした。このツールキットを使えば開発者はWPF、Silverlight、WinFormsやASP.NETのアプリケーションをFacebookに統合できる。
Facebook SDKを使えばCanvasやFacebook Connectを利用したアプリケーションを、すべての主要な.NETプラットフォーム上で実行できる。このツールキットには下記のようなアセンブリが含まれている。
- Facebook.dll: すべてのアプリケーションで使われるメインのアセンブリです。このアセンブリにはFacebookアプリケーションとの通信を制御するすべてのロジックが含まれます。また、XAMLアプリケーション(SilverlightとWPF)が部分的にサポートされています。このサポートによって、Facebookのプラットフォームが強化され、データバインディングとキャッシングが簡単にできるようになります。
- Facebook.Silverlight.dll: このアセンブリはメインのアセンブリのSilverlight版です。すべてのSilverlightアプリケーションで使われます。このアセンブリにはFacebookアプリケーションとの通信を制御するすべてのロジックが含まれます。また、XAMLアプリケーション(SilverlightとWPF)が部分的にサポートされています。このサポートによって、Facebookのプラットフォームが強化され、データバインディングとキャッシングが簡単にできるようになります。このアセンブリに含まれているREST APIは非同期だけをサポートしています。
- Facebook.Web.dll: このアセンブリはCanvasアプリケーションで使われます。このアセンブリでサポートされている主要な機能は、FacebookアプリケーションとCanvasアプリケーション(FBMLとIFrameの両方)との間のハンドシェイクをカプセル化することです。
- Facebook.Web.Mvc.dll: ASP.NET MVCを使ってCanvasアプリケーションを作成するのをサポートします。すべての開発者がMVCモジュールをインストールしなくてもいいようにするためFacebook.Web.dllと分離されています。
- Facebook.Winforms.dll: このアセンブリが提供するのは、Windows Form を使ってFacebookアプリケーションを作るための機能です。WinfromからFacebookのAPIを簡単に使えるようにするためのラッパーコンポーネントが含まれています。また、Facebookのデータを簡単に表示するためのユーザコントロールも提供します。
今回のリリースで初期バージョンに含まれていた設計上の矛盾が解消された。また、Facebookに接続するために非同期インターフェイスを使うようになった。他の改善点としては、
- SilverlightとASP.NET MVCをサポート
- WPFとFBML(Canvasアプリケーションを作るために使われるFacebook用のメタ言語)のサポートを改善
- Loginコントロールを提供。Canvasの開発でBasePageと/またはMasterPageの代わりに使うことができる。
- ソースコードをリファクタリングした
- ヘルプとサンプルをより完璧にした
Microsoftのガイドラインに沿うようにするために実施されたりファクタリングは、結果的には大きな変更をもたらしたようだ。
Facebook SDKは現在、CodePlex上で公開されている。ライセンス形態はMS-PL 1.1 ライセンス。ソースコードとサンプルとドキュメントが含まれている。