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Vedea、データを使った作業を可視化するための新しい言語

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原文(投稿日:2009/12/08)へのリンク

Vedea、あるいは Microsoft Research Computational Science Laboratory の Microsoft Visualization Language は、対話式にデータ駆動ビジュアリゼーションを作成するための新しい言語である。

この言語は、.NET 4.0 DLR に作られており、C# と文法が似ているが、以下のように違うところもある。

  • 動的型付け言語である。変数は、使う前に宣言されている必要がない。
  • それらを禁じることなしにクラス構築を要求しない。
  • OOP よりもむしろ関数呼出しに頼る関数言語に近い。
  • 双方向バインディングを実装している。
  • 複雑なデータを保持する、Scientific Data Set (ScDS) を持っている。

この例のように、バインディングは、あるフィールドと別のフィールドを接続する割り当てである。

textbox.Text := slider.Value;

これは、Value を変更すれば、Text もそれに応じて変更されることを意味する。双方向バインディングは少し異なって見える。

textbox.Text :=: slider.Value;

これは、Value を変更したとき Text が変更されるだけでなく、Text を変更したとき Value もまた変更されることを意味する。バインディングは、特に LINQ Expression が関わったときに、興味深い適用を持つ。ビジュアルアイテム -- マウスの座標、クリック、ドラッグ、スライダの座標、その他 -- は、一連のオペレーションを通して使われることができる複雑なデータに関連付けられることができる。ユーザは、単純にキーボード、マウスあるいはタッチスクリーンの動作を通してデータを扱うことができるだけでなく、画面でのビジュアルの変更を通じて簡単にデータの変更は反映される。そのような操作は他の言語でも行うことができるが、Vedea はそれを簡単にするメリットがある。

構文構造の一番上は、プロバイダのホストを当てにする ScDS である – netCDFHDF、SQL、CSV、その他 - プロバイダは様々な情報源から複雑なソースから複雑なデータを取得する。興味深い部分は、“名前付変数、変数(測定の単位、次元と他の注釈)のメタデータ、そして他の変数に座標系を変換する変数の使用のサポート”のようなデータである。

Vedea には、この数十年間使われてきたパイチャート以上に、うまくデータを表示する新しいグラフィカルな方法が付属している。機能は、以下のとおり。

  • 階層的なシーングラフ
  • 2D プリミティブ(多角形、線、楕円形、円、曲線、円弧、画像、テキスト、その他)の完全なセット
  • 3D プリミティブ(立方体、球、カプセル、シリンダ、パイプ、画像、テキスト、メッシュ、質感、素材、高低マップ、カメラと照明)の完全なセット
  • ソリッドとアルファブレンド(半透明)された色
  • 2D と 3D のプリミティブを組み合わせることができる地図オブジェクト(Bing Map/Virtual Earthからのデータを使っている)
  • レンダリングユーティリティのリッチなライブラリ(例えば、Perlin Noise、歪み関数、色管理)
  • アニメーション機能(どんな Vedea 変数やビジュアルプロパティのなめらかなバリエーションのための線形と指数展開)
  • データとビジュアルの直接の結合 (例えば、データベースのそれぞれ行ごとにひとつの円を作る。データベースで円の属性と列を結び付ける)
  • ネットワーク視聴者、ボリュームレンダラ、物理効果と他のハイレベルな建物の画像のための支援を企画

Vedea は 2010 年の初旬に使えるようになるだろう。

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