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SpringSourceがdm ServerをEclipse.orgに移管、VirgoプロジェクトはEPLライセンス

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原文(投稿日:2010/01/12)へのリンク

2010年1月12日の朝、SpringSourceがEclipse.orgにVirgo プロジェクトを提案したことを発表した。この提案が受け入れられた場合、SpringSourceのdm ServerEclipseRTを使ったVirgoプロジェクトと名前を変えるだろう。SpringSourceは現在のGPL形式とは対照的に、完全にEPL (Eclipse Public License)が与えられるだろう。SpringSourceのAdrian Colyer氏が次のように語った。

dm Serverのユーザにとって、この移管はどのような意味がありますか?

Eclipse.orgへの移管は、dm Serverのユーザにとって実際的な影響が数多くあります。

  • プロジェクトホスティング、ホームページ、フォーラム、ダウンロードは、すべてEclipse.orgのインフラ上へ移動します。
  • ライセンスは現在の (大体は) GPLライセンスから、Eclipse Public License (EPL)に変更されます。
  • 他の企業やコミュニティメンバは、ずっと簡単に現在進行中のVirgoの開発に参加できるでしょう。

ライセンスの変更とEclipse.orgのコミュニティのホスティングによって、コードベースは非常に幅広いユーザや開発者たちに公開される。

dm Serverの次のリリース (2.1) は、Eclipse.orgで開発後、リリースされるだろう。

SpringSourceはなぜこのような変更を行ったのか?

...エンタープライズOSGiやdm Serverの周りには非常に強い関心と新しい技術があります。この関心がもっとも強いのは、新しいものが好きな人たちと、OSGiサービスプラットフォームの動的モジュール形式にぴったり合うものを必要とするプロジェクトです。できる限り速く、いざこざもなくエンタープライズアプリケーションを構築したい主流の開発チームにとって、現在エンタープライズOSGiの導入に関するコストは、短期間の利益よりも多くなります。エンタープライズOSGiが主流のエンタープライズアプリケーション開発にとってデファクトのアプローチになる前に、この状況に対処する必要があります...

Eclipse Foundationのエグゼクティブディレクタ Mike Milinkovich氏もまたこの動きを称賛する。

ここ数年、「主要なオープンソースランタイムプラットフォームとしてのEclipseランタイムテクノロジ」が、Eclipse Foundationの戦略的ゴールのリストの一番上にありました。最近発表されたGeminiプロジェクト、そして、今はVirgoがこのビジョンの実現に向かって大きな役割を果たしています。

InfoQは、今回の発表をさらに話し合うため、SpringSourceのDeveloper Relationsのディレクタ、Adam Fitzgerald氏と会った。Fitzgerald氏はAdrian氏の言葉を繰り返し、Virgoプロジェクトを創ったのは、もともとエンタープライズでOSGiの利用を増やしたかったからだと述べた。SpringSourceは、主流のオープンソースプラットフォームになるEclipseランタイムテクノロジの2010年の目標の1つをなんとか実現するために、喜んでEclipseの手伝いをするだろう。Fitzgerald氏は、OSGiの導入が進まず、実装が分かれていたことでOSGiの成長を妨げていたと述べた。うまくいけば、Virgoによって導入が増え、他産業の企業からの参加と貢献をより引き付けるだろう。

Fitzgerald氏は、また、SpringSourceはWTPのような適切なEclipseプロジェクトにdm Serverのツールを与えるだろうと述べた。dm Serverの既存の商用ユーザに関して、Fitzgerald氏はSpringSourceがVertigoプロジェクトとなるものに商用サポートを提供し続けることを認めた。最後にInfoQは、Virgoの向かっていく方向について尋ねた。Fitzgerald氏は以下のように述べた。SpringSourceは開発のサポートを活発に行い、どこに向かうべきかアドバイスし続けるが、これらの決定はプロジェクトに残される。そして、プロジェクトが引き受けるかもしれない将来の拡張の1つは、現在サポートされているTomcatに加えてEclipseのJettyを使えるようにウェブコンテナサポートを追加するだろう。

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