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Windows上でANGLEを使って、WebGLレンダリング

原文(投稿日:2010/03/25)へのリンク

Googleは、 Chrome内で WebGL を使って、3Dグラフィックスをネイティブにレンダリングしている。 ANGLE (Almost Native Graphics Layer Engine ほとんどネイティブなグラフィックス層エンジン)プロジェクトは、WebGL と DirectX間に薄い層を開発し、Chromeが Windowsシステムで3Dレンダリングできるようにする。

WebGL (Web Graphics Library) は

OpenGL ES 2.0 ベースの低レベルの3DグラフィックスAPIのweb標準であり、クロスプラットフォームで、ロイヤルティ無しで、 HTML5 の Canvas要素を介して、 Document Object Model インターフェースとして公開される。OpenGL ES 2.0 をよく知っている開発者は、 WebGL を GLSLを使うShaderベースAPI と見なすことができ、意味的に基礎となっている OpenGL ES 2.0 APIの構成に似た構成を持っているものと見なせる。OpenGL ES 2.0 の仕様に非常に似ているが、 JavaScriptのようなメモリ管理されている言語から、開発者が期待することへの妥協もしている。

実際、 WebGLは、ブラウザとすべての主要ブラウザベンダにネイティブ3Dをもたらす、主要ベンダ-Apple, Google, Mozilla, そして Opera -は、 WebGL Working Groupのメンバで、Khronos Groupのメンバでもある、これは非営利の技術コンソーシアムで、プロモータとしてAMD, Apple, ARM, Intel, Motorola, Nokia, NVIDIA, Sun, Texas Instrumentsなどがおり、またコントリビューターとして Creative, Dell, EA, Google, IBM, Opera, Mozillaやグラフィックス企業の多くの他の会社が参加している。

WebGL は、 グラフィックのフィーチャ でGecko 1.9.3 に導入され、Firefox 3.7でリリースされる予定である。 Khronos が明言する には、 Mac OS X 10.6の WebKit 夜間ビルド で WebGLがサポートされる。そして全ての Chromium ビルド と Chromeの開発チャネルにも WebGLは含まれる。この時点では、 Operaには入らない 、Khronos よれば、まもなくサポートされるはず、とのこと。

問題のひとつは、 WebGLの現在の実装は、 OpenGL 2.0の上で走っていて、そのドライバがいつも Windowsマシン上にインストールされているわけでなく、またあるグラフィックスカード用のドライバが存在しないことである。そのようなシステムだと WebGLによる3Dレンダリングは、不可能である。Google は、この問題を解決したいために、 ANGLE、WebGL と DirectX間に薄い層を作った、そして ChromeがWindows上で3Dレンダリングできるようにし、 OpenGLドライバに依存しないようにした。

ANGLEは、また開発者が Windowsでプロトタイピングし、モバイルや組込みシステムをターゲットにするのを助ける。 OpenGL ES が特にそのようなシステムでは、使えるからである。ANGLE は、 New BSD Licenseで、オープンソースになっている。

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