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Bundle.update: 次のOSGiリリースに向かって

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原文(投稿日:2010/09/28)へのリンク

前回の Bundle.updateの記事からずいぶん経ち、それからたくさんのOSGi中心のアップデートがあった。

OSGi 4.2プラットフォーム

Knopflerfish プロジェクトが6月にOSGi 4.2をサポートしたKnopflerfish 3.0をリリースした。リリースノートには、Androidのサポートが(一時的に)落とされた、と書かれている。デスクトップ-コンソールは、Bundle-Iconのヘッディングを順守しているので、それがどんなものか見るのに良いテスト スィートになっている。その中には、下記のエンタプライズ仕様書に書かれている提案中のOSGi仕様の暫定 コマンド フレームワークも含まれている。

Apache Felix Framework 3.0.3 が 昨日リリースされたが、前回のリリースで行われた純粋 OSGi 4.2 サポートが引き継がれている。 Felix Framework 3.0における大きな変更は、Felix Gogo シェルの導入で、コマンドライン シェルに OSGi RFC 147を実装したことである。

Eclipse 3.6.1別称Eclipse Helios SR1が最近リリースされた。IDE操作での修正が幾つか入っているが、Oracle JVMの問題に対する修正 も含んでいる(JDK7でもうすぐOpenJDKが この変更を最終的なものとする ので、これは価値がある)。

OSGi 4.3 早期ドラフト

OSGi 4.2 Enterprise エディションが今年の早い時期にリリースされ、http://repo1.maven.org/maven2/org/osgi/org.osgi.enterprise/4.2.0/ mavenリポジトリから入手できる

OSGi仕様の次バージョンの開発が続いており、4.3の早期ドラフト がOSGiメンバーでなくてもコメントできるように、入手できる。このバージョンでの大きな変更は、jsr14をターゲットにした、OSGiランタイムのコンパイルで、1.4 Java VM (バイトコードのバージョン 48)との互換性を維持しつつ、ジェネリックスが使えることである。その結果、OSGiフレームワークは、コンパイル時にジェネリックスを扱えるようにアップグレードされる、これが型安全なサービス アクセッサー パターンに繋がることになるだろう。

Equinox 3.7M1 と 4.1M1がリリースされた、OGSi 4.2のジェネリックスが早期サポートされている。

OSGi コミュニティ イベントとトレーニング

OSGi コミュニティ イベント が、JAX Londonと一緒に、ロンドンでまた今週開催される。実際のユースケースを含んだ、エンタプライズにおけるOSGiのケーススタディとチュートリアルを合わせた トラック セッションになっている。

依存性の管理について、水曜の夕方に無料のチュートリアル(登録が必要)が、LuminisのMarcel Offermans 氏によって行われる。その概要から:

OSGiによって、コードベースをモジュール化できるばかりでなく、極めて動的なアプリケーションを作ることができる。すなわち、機能するサブシステムを作るために、あるコンポーネントをいっしょにデプロイしなければならないことが、よくある。また、これは、コンポーネントが他のコンポーネント、サービス、あるいはリソースにさえ、そして設定データに、多くの違った依存関係を持つことができることを意味する。これら全てを管理することは、小さなことではない。デプロイやアップグレードが簡単なシステムを作りたければ、重要なことである。正しいデザイン パターンを適用し、宣言的に依存関係を特定するのを助けるライブラリを使うことによって、サービスによって疎結合であり、代替可能性やスケーラビリティのような品質を備えたアプリケーションを短時間で作れる。チュートリアルでは、ハンズオン演習により、異なったパターンを説明したり、OSGiが提供する全てのダイナミックスを扱える堅牢なコンポーネントの作り方を示すことになっている。最後には、仕様書が提供する ServiceTracker や ServiceListenerよりも、ずっと高レベルなプリミティブを使って、どうやってそれらをOSGi上に作るかを学ぶことができる。

基礎を超えたもっと詳細なトレーニングに興味をがある人には、 Peter Kriens と Neil Bartlettの両氏が教えるOSGi Masterclassが、スペインのGironaで10/13から15の間、開かられる(登録)。10/12にオプションで、1日基礎コースがあり、マスタークラスの受講前に、もう一度勉強したい人や早く準備したい人に向いている。

エンタープライズ プラットフォーム

Spring DM Server の新しい名前であるEclipse Virgoのマイルストーン 2.1.0.M04が出荷された。 Spring DMサーバやSpringアプリケーションを使っている人たちには、 Eclipse Virgoは、モジュール化されたエンタープライズ システムへの良い移行パスを提供する。完全なリリースは、今年の終り頃に計画されている。

Eclipse Gemini、Enterprise OSGi のサポートに焦点を当てたモジュールセットで、以前は、Spring Dynamic Modulesコンポーネントだったが、いくつかのマイルストーン リリースを行った。その中には:

  • Gemini Naming M1、OSGi JNDI サービスを使って、OSGiアプリケーションへのJNDIサポートを提供する
  • Gemini JPA M1、OSGi JPAサービスでEclipseLinkをラッピングして、OSGiアプリケーションのJPAサポートを提供する
  • Gemini Web M4、OSGi webインタフェースを介して、 tomcatサービスを提供する(ブログ)
  • Gemini Blueprint M1、OSGi Blueprintサービスのリファレンス実装 (ブログ)

GlassFish 3.0.1は、完全にOSGiをサポートしてリリースされ、そしてこれまでの強化してきたOSGiサポートによって、Eclipse と NetBeansの両方に統合できる。 NetBeans 6.9 リリースによって、OSGi bundleを作成し、NetBeans プラットフォームにインポートすることが可能になった。FelixとEquinox も同様にサポートしている。

Jbossは、JBoss-OSGi-1.0.0.Beta9JBoss Modules層周りのOSGiラッパーをリリースした。実績のあるモジュール化技術の上にJBossを作るのではなく、JBoss JMX MicroKernelJBoss Microcontainerの進化が縮小した自己定義モジュール フォーマット になり、それによって、その上にOSGiを階層化した。表明されているゴールの一つは、JBoss モジュールを更に延期されたJSR 294 “Jigsaw” モジュール システムや他のモジュール システムと互換性を持たせることである。一方、 IBM, Oracle と Glassfish のような他のエンタープライズ アプリケーション ベンダーは、全て標準のOSGiランタイム(Equinox や Felix)を使っており、しばらくの間、モジュール化されたシステムを出荷してきた。

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