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サービス指向な 'Internet of Things と Services'

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原文(投稿日:2011/01/24)へのリンク

ビジネス アプリケーション向けの Internet of Services ビジョンは、デファクトのアーキテクチャとして、SOAによって、大いに推進されてきた。SAPの研究者が発行した IEEEの論文 で、Dominique Guinard, Stamatis Karnouskos, Patrik Spiess 、Domnic Savioの四氏は、このビジョンを拡張して、ビジネス アプリケーションとデバイスの物理的な世界との境界を取り払おうとしている。彼らの研究によって、SOCRADES Integration Architecture (SIA)が生まれ、現実世界のデバイスをサービス指向な方法で、標準的なITシステムと、統合することができるようになってきた。

まず最初に、著者は、リソースに制約のあるデバイス上に、SOA特にWS-*標準を実装する問題がもたらす、大きな課題を認識した。このシステムで確認されている4つの要求は、SIA内の様々なプロセスを設計、実装するための基礎を形作るものである。

R1: 最小限のサービス オーバーヘッド。大抵の実在のサービスは、(非常に)限られた計算能力の組込みデバイスによって提供されているので、軽量のサービス指向のパラダイムが必要であり、独自のAPIを通して機能を使っており、それと比べて、そのオーバーヘッドが大きいのは、許されない。

R2: 最小限の登録努力。デバイスは、ネットワーク ディスカバリを使って、そのサービスをオープンなレジストリに通知できるべきである。このプロセスは、「プラグ・アンド・プレイ」で、人の介在を必要としないものであるべきだ。デバイスは、登録するときには、少ない情報のみを提供することが期待されるべきである。

R3: 動的な、コンテクストに基づく検索のサポート。より良くクエリを定式化するために、情報の外部ソースを使えるようにすべきである。更に、クエリは、単純なキーワード サーチを超えて、コンテキスト(例えば、場所、Quality of Service(QoS)、アプリケーション コンテキスト)のようなユーザに関するパラメータも考慮すべきである。コンテキストのサポートは、よく定義されたコンテキスト(例えば、ビル、製造工場など)でタスク特有の現実世界のデバイスにおける機能には、必要不可欠である。

R4: オンデマンドなプロビジョニングのサポート。組込みデバイスのサービスは、温度センサーからデータを取得するような、かなり不可分な操作を提供する。WSNプラットフォームは、かなり異機種環境であるが、センサー ノードが提供できるサービスは、著しい類似性を共有しており、開発者の要求毎に、オンデマンドで(再)提供できる。

四つ全ての要求は、 Real-World Service Discovery and Provisioning Process (RSDPP) によって対処される。これが論文の焦点である。非常に高レベルでは、このプロセスは、2つのアプローチを採用している。Device Profile for Web Services (DPWS) は、リソースに制約のあるデバイスへの実装用のWS-* 標準の限定セットと、 RESTful API である軽量な代替案を定義している。論文の残りは、登録と RSDPP内のディスカバリとプロビジョニングのサブプロセスに焦点を当てている。

なぜ、サービス指向な方法で、デバイスの組込み機能を知らせることに労力を使うのか? 著者が言うのは、3つの特有な利点がある。独占的ドライバ ソフトウェアの排除、デバイス間の水平統合とエンタープライズ アプリケーション システムとの垂直統合の推進、そして翻訳に必要なゲートウェイの削減ができることである。

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