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Nuxeo,自社コア技術を Eclipse 財団に寄贈

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原文(投稿日:2011/02/09)へのリンク

オープンソースのエンタープライズコンテンツ管理ソフトウェア企業である Nuxeo は,自社の Java コンテントレポジトリ技術である Nuxeo Core を Eclipse 財団に寄贈すると 発表した

これによって同社は,Eclipse 派生プロダクトの標準的な Java コンテント管理システム (CMS) の実現に貢献することになる。SQL (ないし NoSQL) データベース上に独自のコンテント管理システムを構築するのではなく,その CMS はむしろ,コンテントにアクセスするための API (Java用,および REST あるいは WSDL を通じたリモートコール用) を提供するようなものになる。

Nuxeo-Component ヘッダを備えた OSGi バンドルの追加により,Nuxeoコンポーネントは OSGi ソリューション としても機能する。コンテントそれ自体をモジュールとして定義することも可能である。また,ドキュメントの機能的強化 (DublunCore 標準メタデータの生成など) を行うコアイベントリスナを追加することで,CMS で実行可能な操作セットを拡張する機構が用意されている。この機構は,新たな UI コンポーネントを作成する場合にも利用可能である。Eclipse RCP を利用する開発者にとっては,馴染みの機能になることだろう。

Eclipse 財団のエグゼクティブディレクタである Mike Milinkovich 氏にとって,コンテント管理をサポートする Equinox ランタイム拡張は待望のものだった。

"エンタープライズコンテント管理のための新たな Eclipse プロジェクトを Nuxeo がリードしてくれることに,私たちは非常に興奮しています。Nuxeo は,エンタープライズコンテント管理ソリューションのプロバイダとして広く支持される企業です。ですから私は,同社の貢献とリーダシップがプロジェクトの成功を後押ししてくれる,と確信しています。さらにこのプロジェクトは,Equinox および OSGi をベースとしたエンタープライズシステム構築の容易化を通じて,Eclipse ランタイム技術のポートフォリオを拡張してくれる存在でもあります。"

Nuxeo オープンソースコアは現時点でも http://hg.nuxeo.org/ にある Mercurial レポジトリから入手可能だが,現在は LGPL でライセンスされている。Eclipse 財団への移管により,ライセンスは EPL に変更されるものと思われる。マーケット製品ベースの Eclipse システムにおいても,利用しやすいものになるだろう。Nuxeo は今後も,オープンソースコア上における商用サポートと導入支援を継続する予定である。

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