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OracleのJava EE 7計画にプラットフォームへのクラウドとHTML5サポートを追加

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原文(投稿日:2011/03/15)へのリンク

Oracleは、Java Specification Request (JSR) 342、Java EE 7用の包括的なJSRを提出した。JSRが重点を置いているのは、新規のweb技術、クラウド コンピューティング、JMS APIへのオーバーホールを含んだ、継続的な使用性の改善である。他には、JPAが注目されることになるだろう。Oracleは、長期間休眠状態のある JCACHE JSRを甦させる計画について話している。

Java EEをもっとクラウドに合うようにするための第一の焦点は、マルチテナンシー(同じプログラムをローカル アプリケーション サーバーからプライベート クラウドやパブリック クラウドまで、様々な環境で実行すること)、アプリケーション バージョニング、非リレーショナル(NRDBMS)データストアのサポートである。

2011 London QConで話した(スライドのPDFがここからダウンロードできる) Jerome Dochez氏が言うには、リソースと状態管理間のもっと緊密な要求、アプリケーション間のより良い独立性、共通の管理と監視用APIが必要である。更に、1つのアプリケーションの幾つものバージョンがもっと簡単に共存できるように、パッケージングが改善される必要があると述べた。

しかし、クラウドへの移行は、完全なモジュール ソリューションが必要となりそうである。 Java SE 7の文脈では期待できない。Java SE 7に連携しているJava EE 7でも同じで、Java EEの完全クラウド対応版は、とりあえず2013年12月に計画されている Java EE 8までは、出てこない。提出されたJSRでは、JSRは、

一般的な開発者のユースケースを満足するようなモジュール化とバージョニング能力を提供できるように検討している。そうすれば、既にプラットフォームに含まれているAPIの後のバージョンを使うことができる。この仕事は、Java SE用に予定しているモジュール化JSRと協調する必要がある。これは、SEとEEの両プラットフォーム間の整合性を提供する。

HTML5や他の新規のweb標準に関して、JSRは以下のように言っている。

我々は、Java EE 7プラットフォームがweb世界における最近の開発のいくつかに対して第一級のサポートを追加する、と期待している。

氏は、また標準の JSON APIと NIO.2ベースのwebコンテナも見るべきだと述べた。

JAX-RS 2.0 ドラフト版 JSR (339)は、クライアントAPI、MVCサポート、非同期サポート(Atmosphereに触発された)、ハイパーメディア サポート、より改善された@Inject/CDIとの統合を含んでいる。

JSR 341は、Java EEにExpression Language (EL) の新しいバージョン(3.0)を取り入れる。ユーザーからの新フィーチャ要求を考えるときと同じように、JSRの提案 は、ELがJava EEコンテナの外で使うのが、もっと簡単になる事を目指している。別のJSR(344) は、 JavaServer Facesをバージョン 2.2へアップデートする提案を含んでいる。これは、HTML5に重点を置いているが、HTML5 フォーム、新しい Heading and Sectioningコンテンツ モデル、メタモデル コンテンツ モデルをサポートする計画である。 JSF 2.2は、Java EE 7とは無関係にリリースされるようだ。JSRの提案は、ターゲット プラットフォームは、Java EE 6としている。最後にwebカテゴリーでは、Servlet仕様に、JSR 340の下でいくつかの小さな改善があるようだ。

使いやすさのテーマでは、JMS APIが徹底的に見直されるようだ(このためのJSRは、343)。またいくつかのマイナーな調整がCDIに入るらしい(例えば、インジェクタを設定するAPIの追加)、そしてマネージドbeanモデルを改良して、 Managed Beans, EJB, Servlets, JSF, CDI、JAX-RS間の一貫性の無さを排除する計画である。 Pete Muir氏は、ブログでCDIの計画について書いている。そしてJSR提案はここから(PDFドキュメント)ダウンロードできる。

他に、JPA 2.1には可能性のある改良がたくさん載っている。その中には、 "fetch groups" そして/あるいは "fetch plans"の使用のサポートから永続性コンテキストの同期化に対する更なる制御に到るまで幅広くある。考えられているJava Persistence Query Language とcriteria APIの改善には、ストアドプロシージャのサポート、ON条件のある外部ジョイン、ダウンキャスティング、そしてJPQLクエリとcriteria API間のマッピングのサポートを含んでいる。

最後に Emmanuel Bernard氏は、 Bean Validation 1.1について考え始めており、ブログ投稿でいくつかの改善を提案しており、フィードバックを求めている。提案には、他の仕様 (JAX-RS, JAXB, JPA、CDI)とのよりよい統合やメソッドレベルの検証が含まれている。

包括的なJSRは、3月14日(結果)に初期レビューによる投票段階はパスした。現在、2012年末のリリースを予定している。 Dochez氏は、これを「挑戦的」だ、と彼の発表で言った。

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