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サンノゼは世界に真剣なInnovation Gameをどう行うかを示す!

原文(投稿日:2011/02/22)へのリンク

近頃メディアでは、技術が政治的な動揺と関連づけられているが、サンノゼで行われた Innovation Game (イノベーション・ゲーム)イベントは政府が“人々”と協力するためにアジャイルの技術を利用することができることを示している。

2011年1月29日、Luke Hohmann氏は特別にデザインされたバージョンのInnovation Game “Buy a Feature”を使って、サンノゼの視聴が公共サービスに対する予算の分配の方法を確認することを手助けしようとした。ゲームには100人の近隣のリーダーが参加し、その年齢は15歳から70歳までと幅があった。

Gerry Kirk氏はそのイベントのオブザーバで、質的なデータを集めることを手伝った

このようなイベントの真の指標は、市民の優先度をよりよく理解できるかどうかのほかに、コミュニティがより近づくかどうかがあります。このイベントはその期待に沿うものでした。彼らはお互いの物語や夢を聞きました。彼らはよりよい決断をするための多様な知識を集合的に共有しましたし、お互いを知る楽しい時間を過ごしたのです。

サンノゼの住人でこのゲームをしたTina Morrill氏はイベントについて次のように言っている。

有意義な貢献と目標への参加が人々のモチベーションを高める2つの要因であり、私の目から見ると今日あの部屋にいた人はみんなモチベーションが高く、没頭していました。会話や交渉がどんどんあふれ出ていました。

InfoQではLuke Hohmann氏にこのイベントに関するコメントを求めた。

少し間をおいて、本当にアジャイルが世界を変えることに役立っているかどうかよく考えてみて下さい。ソフトウェアが世界を変えてきたことは間違いのないことです。そして、あるレベルにおいて、アジャイルによって私たちがよりよいソフトウェアをつくることができる程度には、実際にアジャイルは世界を変えているのです。

ずっと深く考えてみましょう。協力というアジャイルの価値はどの程度まで世界を変えつつあるのでしょう? ソフトウェアとは違い、この答えはそれほど明らかではありません。幾度となく私たちがInnovation Game®において示しているのは小さなグループのインタラクションが大規模に行われることが実際に世界を変えるレシピだということです。

しかし、実際に行われるどんなゲームも、より大きな組織的、文化的、社会的文脈の中で行われます。私たちは世界中いたるところでゲームをしてきましたし、多くの組織が非常に困難な問題に取り組むのを手助けしてきましたが、現実には、たとえばYahoo!がゲームを利用して、ロンドンや香港の顧客がYahoo!ファイナンスのホームページをどう使いたがっているかを理解することやサンノゼの市長がその住民からの入力を求めることと、チュニジア、イエメン、ヨルダン、シリアで渦巻く抵抗とには深い違いがあります。これらの国々の市民はこのゲームをよりよい目標形成や、よりよい将来の計画のために利用することができるかもしれない一方で、私たちはこのゲームが市民と政府との間の協力的かつ民主的な対話を促進する方法を探しています。サンノゼで私たちが行ったゲームはこの道に向かうよいスタートです。私たちの訓練されたファシリテータの世界的チームは正しい方向への別のステップです。そして、読者の皆さん、皆さんも自身の地域や国の政府においてこのゲームを利用して協力関係を改善し、アジャイルの価値を民主的プロセスに持ち込むことができるという意味で同じなのです。

これを世界の他の出来事における技術のインパクトと比較しよう。“あらゆるところでそれがキックオフされた12の理由(Twenty reasons why it's kicking off everywhere)”というタイトルのBBC ブログでは、ソーシャルメディアが世界各地の人々が変革をもたらすのにどのように利用されたかについて説明している。

ブログでは、新しいソーシャルグループとソーシャルメディアの重要性を認めている。

チュニジアで変革が起こり、Mubarak(ムバラク)氏はふらついている。イエメン、ヨルダン、シリアでは突然抵抗勢力が出現した。アイルランドでは、若く技術的経験の豊富な専門家たちが"第二共和政"を求めて活動している。フランスでは郊外からの若者たちが60歳の定年t退職の権利を守るため路上で警官と衝突した。ギリシャではストライキと暴動が国家的な気晴らしになっている。そして、イギリスでは暴動と学生の占拠政治の雰囲気を変化させた…

その核心は、すべてが新しい社会学のタイプ:未来はないがFacebook、Twitter、Yfrogのようなソーシャルメディアへのアクセスを持ち、議会民主制から専政にいたるまでの幅をもった様々な状況かで自身を表現する大学卒の若者だということだ。

この議論の重要な部分はミームの理解である。 ミームは北アフリカでの出来事がどういう理由で起きているのか、またなぜアジャイルのようなアイデアが広まったのかについて説明する。

そして、起こっていることは、アイデアが生まれ、非常に急速に"市場で試され"、急に離陸したり、徐々に受け入れられたり、よくないものと見なされて消えていったりする。 アイデアは遺伝子のように自己複製する。インターネット以前はこの理論(Richard Dawkins氏の1976年の著作を見よ)は誇張のように思われたが、今や明らかにミームの発展を追うことができる。

古い政治形態が現代のソーシャルメディア技術を使った新しいソーシャルグループと衝突している一方、Innovation Gamesイベントはアジャイルが政府が人々と協力し、楽しくいられるようにするのを手助けする1つの例である。

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