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家で「かんばん」

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原文(投稿日:2011/04/04)へのリンク

興味深いことに、オフィスや工場ではなく、家で「かんばん」を実践している人たちがいる。

Joseph Flahiff氏は、お手伝いのための「かんばん」を娘たちに導入するのに成功した。彼は娘たちが実践した「かんばん」システムについての娘たちとのやり取りを投稿した。「かんばん」を使うまで、娘たちはExcelの「お手伝い」リストから、交互にどの「お手伝い」をするか選んでいた。これは娘たちの争いの元だった。娘たちによると、このプラクティスはチームワークを阻害していた。

「お手伝いかんばん」を実践するため、Flahiff氏は「お手伝い」を書き込んだ付箋の束を用意した。壁とクローゼットのドアをタスクボードにして、"Ready"、"Doing"、"Done"の場所を用意し、すべての「お手伝い」を"Ready"に置いた。娘たちは「お手伝い」の付箋を"Ready"から"Doing"へ、完了すれば"Done"へと移した。

WIP(仕掛かり)は各自"Doing"に付箋ひとつに制限していたが、その後の投稿によると、娘たちは外部依存関係によってブロックされたときに、WIP制限を超えていたようだ。「お手伝い」が終わったら、娘たちは親に完了したかどうか承認を求めた。承認が得られれば、その「お手伝い」は"Doing"から"Done"へと移され、"Ready"にある別の「お手伝い」を始めることができた。

娘たちは「かんばん」システムを楽しんでいた。「かんばん」は以前のシステムよりもチームワークを促すと感じていた。そして、またやりたいと言った。

「かんばん」がうまくいったもうひとつの例は家計だ。Jonathan Coleman氏は家計の優先リストを管理するために、家で「かんばん」を利用することについて書いている。

Coleman氏と彼の妻は、まずお金をかけたいものすべてについて、1つずつカードに書いた。それからカードをドアに貼りつけた。カードは以下のようなカテゴリに分けられた。

  • 不可欠なもの
  • 必要なもの
  • あるとよいもの
  • 定期的な請求に分割

Coleman氏と彼の妻は毎週の予算決めにおいて、ドアに貼ったカテゴリから最優先のカードを"In progress"と"Done"という2つ欄がある「かんばん」に貼っていった。WIPは"In progress"にあるのは同時に1つだけ制限された。そして、使える予備資金を"In progress"にあるものに投入し、サーモメータグラフを使って出資進捗を記録した。そして、実現したら"Done"に移し、ドアから次のアイテムを抜き出した。

Coleman氏はこう書いている。

数か月後、'Done'の山ができています。アイテムは徐々に増えていきます。有り難いことです。ニーズや要望は、ゆっくりとですが、満たされていきます。そこには面白さと感謝の気持ちが入ります。もっと大きなプロジェクトに取り組んでいる気持ちになります。そして、夢中になって次の要望とニーズの優先順位付けに取り組むのです。

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