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Oracle,Hudson の Eclipse 財団への移行を提案

原文(投稿日:2011/05/04)へのリンク

Oracle は今日,Hudson プロジェクトを Eclipse 財団に移行する提案を行った。Eclipse Public License でのコードの再ライセンス,ドメイン名,そして 問題になっている商標 がその対象だ。

Oracle は Sonatype とともに,引き続きプロジェクトをリードする予定である。Sonatype は現在,Hudson プラグインシステムの JSR 330/依存性注入形式への移行に取り組んでいる。しかしながら,同プロジェクトにコミッタとして招待されている VMWareTasktop を始めとする他の参加者たちにとっても,Eclipse 財団への移行が関心事であることに違いはない。Eclipse 内でアプリケーションライフサイクル管理を実現する トップレベルプロジェクトの Mylyn (すでに Hudson/Jenkins コネクタを備えている) や,先日実施された Tycho の変更 (今週のリリースで org.eclipse ネームスペースに変更された) など,相互運用性を備えたビルドと管理のツールを実現するというストーリを持つ Eclipse 財団は,Hudson ビルドのホスト場所としてごく自然な選択肢である。

加えて Hudson のオープンソース管理プロジェクトへの移行が,Jenkins と Hudson の分離状態解決の一助となることも期待される。この問題はおもに商標とガバナンスモデルに関連しているが,今後は Eclipse 財団が商標を保有することになる上,同財団のガバナンスモデルは広く認知を受けたものであるので,2つのプロダクトが共同作業を行う場所として機能することが望まれる。

Eclipse 財団は IP(Intellectual Property / 知的所有権) 上のクリーン性 に重大な注意を払っている。今回のプロジェクト提案作成はその長い道程の出発点に過ぎない。また,既存コードを Eclipse Public Licence に再ライセンスする移行は,Eclipse の企業メンバ (Sonatype や Oracle) によるコード提供には都合のよい反面,外部からコアへのコードの追加にはより綿密な検査が必要になる可能性がある。

Hudson では今後も,Maven Central を通じたプラグイン提供が奨励されるだろう。ただしこれは Hudson プラグインを作成,ホストするための前提条件ではない。Hudson と Jenkins プロジェクト間には互換性のあるプラグインが数多く存在するが,どちらでも利用可能な新しいプラグインモデルによって Eclispe への移行が Hudson/Jenkins 論争の集結に役立つこと,さらには Eclipse 財団の下で真のオープンソースガバナンスモデルが確立されることが望まれる。

Hudson/Jenkins コミュニティにとって,今回の変更は何を意味するのだろう。InfoQ では Jason van Zyl 氏に意見を聞いた。

私は Hudson の Eclipse への移行が,コミュニティにとって最善の結論であると信じています。オープンソースプロジェクトにとって Eclipse 財団が絶好の場所であることには間違いありません。Hudson プロジェクトは Eclipse で数多くの支持を得られるものと思います。どのような課題があるにせよ,Eclipse はすべての関係者に対してすばらしい活動の場を提供するでしょう。今回の変更は Hudson と Jenkins プロジェクトにとって,再度プロジェクトを統一するための絶好の機会になると思います。

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