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AT&T Developer EcosystemのEd Schmit氏とのインタビュー

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原文(投稿日:2011/05/16)へのリンク

米国中でいくつもの モバイル開発イベントが開かれている。InfoQは Seattle Mobile HackathonAT&T Developer Programの DirectorであるEd Schmit氏に会い、モバイルアプリケーションとデバイスの進化についての彼の見解を聞いた。 次の Hackathon は6月4日に San Diegoで開催される。

InfoQ: モバイル アプリケーションとモバイルAPIは業界において多くの興味を集めています。スキルを上げてクライアント アプリケーションを作ったり、APIを使うために、開発者に何かいいアドバイスがありますか?

Ed: このような競争の激しい環境では、開発者は自分たちのアプリケーションを差別化したり、自分の顧客により大きな価値を提供することが極めて重要です。モバイル アプリケーション エコシステムは現在新たな変曲点を通過しており、そこで最も成功する開発者は新しくそして必要不可欠な方法でWeb APIを使う人達です。さもないと、プラットフォームや技術は瞬く間に進化するので、開発者はこの革新の早いペースに追随する必要があります。

InfoQ: どこで開発者は最も苦労すると思いますか?

Ed: マーケットの見地から言うと発見可能性で、次に技術的見地から言うと断片化ですね。一般消費者はモバイル アプリケーションにこれまでになくお金を使っていますが、売上の最大の分け前にあづかっている開発者は、トップ売上のアプリケーションリストの開発者だけです。これまで自分のアプリケーションを売ることに一生懸命でなかった開発者はもっと厳しい環境となるでしょうから、適応することを学ぶ必要があります。断片化の問題はもっと悪い状況になると思います。OEMが自分たちのデバイスを差別化するのに必死になるからです。ツールは以前より良くなっていますが、開発者は新しいフィーチャや機能を利用するために、ずっと素早く開発しなければならないでしょう。

InfoQ: APIは、しばしば金融のトランザクションや個人データへのアクセスあるいは共有することに関連しています。セキュアなAPI呼び出しをサポートしている仕組みについて少々話してくれませんか。

Ed: 企業の観点から言えば、セキュリティのためにVPN やAPNが使われていますが、消費者の場合にはそれほど使われていません。今では、GSMデータはある程度暗号化されていますが、確かに傍受は可能です。センシティブなデータを送信する開発者は更なるデータ暗号化を追加すべきです。それを助けるツールもあります。認証、認可とプライバシ-の観点から言えば、業界は現在も開発中である OAuth 2.0に収斂しそうです。

InfoQ: 開発者が直面している、あるいはアプリケーションの人気が出てくれば直面することになるスケーラビリティの問題について教えてください。

Ed: このことは明らかにアプリケーションに依ります。単に単純なデバイスベースのアプリケーション、あるいは、単に情報をプッシュするだけならスケーラブルにするのは難しくありません。しかし、増加するアプリケーションの数によって、開発者はサーバー側のコンポーネントを明らかにユーザー数に見合う規模にする必要があります(特にもしそれがソーシャル アプリケーションなら各新メンバーはそれだけ多くのやりとりを増やすことになる)。多くの開発者はこのようなスケーラビリティの問題を解決するためにクラウド提供者に向かうことになります。

InfoQ:ビジネスモデルがモバイルアプリケーション設計における増々重要な要素になってきています。開発者が自分のアプリケーションで稼ぐための最高の戦略を教えてください。

Ed: この答えも教科書的で、アプリケーションに依ります。もし開発者がサブスクリプション サービスを正当化できるなら最高に金を稼ぐのは、秘密でも何でもありません。ある開発者はアプリケーションで稼ぐことに非常に成功しています。開発者は無料アプリケーションやダウンロード当たりの値段を非常に安くするのは気をつける必要があります。宣伝は成功するのに必要ですし、将来重要になるでしょう。事実は、開発者はこれら全てのことに眼を向ける必要がある、ということです。

InfoQ: エンタープライズ市場向けのモバイル アプリケーションも始まったようですが、消費者市場との重要な違いは何ですか?この新しい媒体にビジネスはどうアプローチすればいいのでしょうか?

Ed: まず、ある意味似ています。コンシューマカタログからたくさん売れたり、ダウンロードされているビジネス アプリケーションがいくつもあります。いつも消費者に売られてきたアプリケーションと同様に、明らかに企業にモバイルアプリケーションを売る機会は大いにあります。こうするには洗練された販売資料やマーケティング資料が必要ですが、幾つもの会社が大成功しています。サービス領域で起きていることと同様に、即使用できるアプリケーションとは別に、企業がカスタムなアプリケーションを作るのを支える開発者には、大いにチャンスがあります。

InfoQ: 我々は明らかに.mobブームの始まりにおり、向こう2年間はモバイル アプリケーションが流行るでしょうか?何が主要なトレンドでしょうか?

Ed: 3つのトレンドがあり、HTML5、クラウド、4G です。HTML5の標準がモバイルに浸透してきますので、開発者はデバイスAPIにアクセスでき、ネイティブなアプリケーションのように動くアプリケーションが作れます。HTML5によって、HTML,Javascript,CSSの知識を持った多くの開発者がモバイルデバイスに興味を持つようになるでしょう。クラウドによって、開発者は簡単に自分のアプリケーションをスケーラブルにし、より多くの可能性を得ることになるでしょう。4Gによってバンド幅が広がるのでクラウドとのやりとりも容易になり、新しいアプリケーションも可能になります。

InfoQ: どのような素晴らしいデバイス革命がここ数年重要になると思いますか?(3D 、新センサー、近距離無線通信)

Ed:そのような予測はいつも難しいです。明らかにセンサーの役割は増しており、あらゆる種類のアプリケーションが可能になってくるでしょう。特に医療分野で始まるでしょう。3D は間近の技術で差別化に役立つでしょう。すでにぐっと現実感のあるアプリケーションがありますが、もっと注目を集めるのは明らかです。

InfoQ: ありがとうございました。

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