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パフォーマンス改善と変更点(breaking changes)を含む JQuery 1.6 のリリース

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原文(投稿日:2011/05/06)へのリンク

幾つかのパフォーマンスとブラウザ互換の改善、 Attribute モジュールの大幅な書き換えがされた JQuery 1.6 がリリースされた。

新規リリースされた主な改善は以下になる。

  • attr()val()data() メソッドのパフォーマンス改善
  • attr() メソッドの Boolean 属性サポート
  • attr() メソッドと val() メソッドに対して、拡張を許すフックを追加
  • map()メソッドに対して、オブジェクト(map形式の JavaScript オブジェクト)のサポートを追加
  • CSS 機能の更新として、相対値 (“+=”, “-=”) が利用可能
  • コード量を抑え、可読性を向上させるため、 deferred.always()、 deferred.pipe() メソッドが追加された
  • 同期アニメーション – 全てのアニメーションが同じ時間間隔で同期する。また、アニメーションは新ブラウザの機能を利用することで、より滑らかに動作する
  • find()closest()is() メソッドは全ての DOM 要素と JQuery オブジェクトを引数として利用できる

これらの新機能の詳細は、バグフィックスの一覧とともに 公式のブログ投稿 で説明されている。

残念ながら、そこには更に別の変更点(breaking changes)がある。jQuery チーム は、これらの公式の更新を別セクションで区切り、強調して取り上げている。

変更 例) JQuery 1.5.2 例) JQuery 1.6
"-" が埋め込まれたキャメルケース data 属性値の data() メソッドでの取り扱い
data-max-value="15" は  { max-value: 15 } を生成 data-max-value="15" は  { maxValue: 15 } を生成
プロパティと属性の分離。 attr() メソッドはプロパティ値の取得には利用できない。プロパティ値を取り扱うために、 prop() メソッドや removeProp() メソッドが紹介されている。 checkbox.attr("checked") は checkbox がチェックされている場合 (true) を返す



 
checkbox.attr(“checked”) は空文字を返す。
要素クリックの内部イベントハンドラを用いる $(this).prop("checked") メソッドか
$(this).is(":checked") メソッドを利用する必要がある。

二番目の変更は、既存のプロジェクトが jQuery 1.6 に更新する際、特に影響が大きいと予測される。

今回のリリースは jQuery 1.5 のリリースからちょうど3か月後になる。 jQuery 1.7 に向けての取り組みは既に開始されており、 JQuery チームは既に 機能提案 の受け入れを行っている。

JQuery は 、高速な Web 開発を行うために、HTML文書の取り扱い、イベントハンドリング、アニメーション、Ajax 通信を容易化する Java Script Library だ。

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