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Windows Phone開発者向けリソース情報

原文(投稿日:2011/08/31)へのリンク

恒例の感があるが、Microsoftがまた主要な製品のバージョン番号を混乱させている。簡単に説明するとWindows Phone 7.5の開発で必要なSDKがWindows Phone 7.1 SDKと2011年8月ビルドのWindows Phone Toolkitになっているのだ。また、PhoneGapのベータ版も試せる。

“Windows Phone 7.5”Windows Phone 7の後継版の正式名だ。もともと“Mango”または“Windows Phone 7.1”と呼ばれていた。WP 7.5には新しい機能が搭載されたが、どれもiOSやAndoridベースのデバイスと競争するために必要なものだ。技術的見地から見るとSilverlight 4をサポートし、IE 9とと同じようにHTML 5をサポートした、しっかりとしたオペレーティングシステムのようだ。現時点ではネイティブの開発は出来ない。OSのこのレベルでの開発は基本的にはデバイスドライバだけに限られている。Adobeとデバイスの開発業者はネイティブのSDKにアクセスできるという噂があるが、はっきりしたことはわからない。

.NET開発

Windows Phone 7.5の推奨開発環境はSilverlight 4だ。以前のバージョンでは開発者はSilverlight 3かXNAのどちらかを選ばなければ鳴らなかったが、もはやこの二者択一は存在しない。最終のバージョン9月にならないと用意されないが、開発者は現時点でもSDKのリリース候補版が利用できる。名前がWindows Phone SDK 7.1なので混乱するかもしれないが。

ブラウザベースのSilverlightのバージョンと同じように、実験的な機能についてはMicrosoftは別のプロジェクトで管理している。このプロジェクトの正式な名前はWindows Phone Toolkit - August 2011 (7.1 SDK)だ。Jeff Wilcox氏はこのリリースの新しい特徴について書いている。

  • LongListSelectorを再設計し、実装し直した。これは、‘Mango’の新しいスムーズなスクロール機能とオフスレッドタッチによる入力を利用するためだ。これがバタースムーズコントロールであり、リストの表示やグルーピング、ジャンプリストをサポートする
  • リストのデータを扱いやすくし、メールアプリと同じような操作性を実現する、複数選択可能なMultiselectListコントロール
  • Pivotコントロールに特別なモードを加え、現在の項目だけが表示される(普通は複数選択で使われる)ようにしたLockablePivot
  • 項目の開閉をできる(メールアプリのスレッドのように)ExpanderViewコントロール。プリミティブな項目を表示するために使える
  • HubTileを使うと美しく、情報が見て取れるタイトルをアプリケーションで利用できる。‘Mango’のPeopleグループに似ている
  • ContextMenuコントロール持つくり直し、性能や表示の一貫性が改善した
  • ListPickerが複数選択をサポート
  • RecurringDaysPickerで曜日が選択できるようになった
  • Date & Time Converterが22言語にローカライズされた。簡単に日時をインターフェイスに表示できる。表示スタイルは‘7/19’のような簡易表示から‘約1ヶ月前’のような相対表示までたくさんの中から選べる。
  • 反応を良くするためページ遷移の性能を改善した。
  • テキストボックスを拡張し、アクションアイコンとウォーターマークなどをサポートしたPhoneTextBox

このツールキットはMicrosoft Public Licenseで利用できるオープンソースプロジェクトだ。

ウェブ開発

WP 7.5のブラウザはInternet Explorer 9だ。したがって理論的には、ディスクトップのIE 9で動くのものはこの携帯上でも動くはずだ。機能性のまとめはたくさんある。便利なのはCanIUse.comで見つかる。

HTML/JavaScript開発でのネイティブ機能のサポート

PhoneGapを使えば、クロスプラットフォーム設定でHTMLとJavaScriptを使ったままネイティブの機能にアクセスできる。PhoneGapのランタイムの正体は専用ブラウザとそのブラウザを実行するアプリケーションだ。例えば、特別な形式のURLに対してAJAX呼び出しを行うと、その“ブラウザ”が呼び出しをインターセプトしてデバイス上のネイティブ呼び出しとして処理する。PhoneGapで作成したアプリケーションは各プラットフォーム毎に再パッケージする必要がある。Androidや新しいiOSデバイスは完全にサポートされている。また、その他の多くのデバイスも部分的にだがサポートされている。

Matt Lacey氏はPhoneGapのWindows Phone 7.5のサポートに力を注いでいる。現時点ではまだリリースできる品質ではないが、アプリケーションの試作やデモには十分に耐えうる。PhoneGapのBlackberryサポートも現在進行中だ。

Adobe Flash/AIR

残念ながら、Adobeから確実な回答が得られずに1年以上経っている。現時点で言えるのは、AIRは今年中に使えるようにはならないということだ。しかし、今年のBUILDカンファレンスで何か驚きの発表がされる可能性は排除できない。

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