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オピニオン:JavaOne 2011は成功した

原文(投稿日:2011/10/11)へのリンク

Oracleは、2010年にJavaOneを始めて担当し、厳しい1年を経験したことで、今回のカンファレンスは非常に成功したものになった、と私が話したJavaOneの多くの参加者が感じている。Oracleは本当にSunのJavaチームを上手く統合したことをJavaコミュニティの幅広い層に示す必要があり、プラットフォームを再び前進させ始めようとした。そしてこれらの狙いは成功した。

我々が以前報告したように (1つ目, 2つ目) 、Oracleは Java 7 と 8の目標を明確にし、Java 9に関するある程度の内情を教え、そしてJava EE と Java MEの将来計画を発表した。

予想されたクラウドコンピューティングへの強い思い入れと共に、非常に予想外な、しかし非常に喜ばしいことに、コミュニティとクライアントサイドJavaに力を入れていた。コミュニティの立場からみると、OracleはJUGリーダーと Java Championsに、基調講演がどんなものか、そして彼らに最後の基調講演をどう回すかについて説明し、ブランチを提供した。「私は、Oracleは本当にJUGリーダーやより広いJavaコミュニティを元気づけた、と思っています」とEclipse Foundation Director of MarketingのIan Skerrett氏が 書いた 。更に以下のように続けている。

クロージング基調講演セッションは、Java Posse とのセッションを含んで、すべてコミュニティのことでした。いいことは、前進が期待できそうなことです。Sunが責任を担っている時と違って、私は本当に、EclipseコミュニティがOracle率いるJavaコミュニティに歓迎されている、気がしました。

クライアントサイドJavaについては、JavaFXに力が入っていた。'Pro JavaFX Platform'の共同著者である、 Stephen Chin氏が 述べている。

JavaFXは死んだ、と言った否定派に対して、Oracleはこのプラットフォームを推進し続け、Javaクライアント技術への最高級の開発をサポートすることを示した。いつものように、 JasperとJavaFXチームの残りのメンバーは、非常に印象的なデモを行ない、Javaコミュニティ全体がクライアントJavaの将来について、再び元気づけられた。

他にも、素晴らしい技術的内容のある多くのセッションがあり、 Java EE 7と Java SE 8についての議論が盛んだった。またOracleや他のベンダーから面白い情報もあった。他にも注目に値するものとして、OracleはNashorn JavaScript エンジンの内部動作についての面白いセッションをやり、IBMは彼らのJava 7リリースの一部として導入した、新しいBalanced ガーベッジコレクション(GC)技術の詳細を提供した。Apache はTomcatと互換バージョンの Java EE Web Profileを 導入し 、 CloudBeesは彼らのPaaSに Java EE WPサポートを 追加し、 Herokuが彼らのサービスに Scalaサポート を追加した。

Oracleによると、参加者数も増加した。 OpenWorld と JavaOneを分けた数字は提供されなかったが、今年の合計参加者数は、約45,000人で、JavaOneの推定参加者数は、昨年の倍である。

確かに悪くなったところもあった。Googleは引き続き従業員が、カンファレンスで話すことを認めておらず、以前 Sun/Oracleにいて、現在Googleの Androidチームにいる Tor Norbye氏は、コミュニティ基調講演のステージで Java Posseの後半に加われなかった。このような動きは、Googleにとってかなりマイナスのように思えた。同様に、Oracleは Androidという名前を使わなかった。 Androidベースのタブレット(単に「Linuxベースのデバイス」と言っていた)上でJavaFXを走らせるデモをしている時でさえ、少々馬鹿らしく見えた。

他の問題もあった。基調講演は確かに多くの情報を詰め込んでいるが、余りに多くのベンダーがスポンサーになっており、参加者にはほとんどか全く価値のないセクションがあるため、ちょっと活気がないように感じた。

更に、3つのホテルに跨ってカンファレンスが行われたので、人々が集まるための中心的な場所がなかったので、ネットワーク作りやただ面白い砕けた話をするための機会が減ってしまった。更に、 Fisherman’s Wharfにあるホテルに泊まった人達は、1時間程もかかる長くて退屈なシャトルバスで通わなければならなかった。しかも会場への行き帰りには、Mosconeでバスを替える必要があった。

London Java User Groupの Community LeaderであるMartijn Verburg氏は、「講演者用の部屋が大変小さく、WiFi通信も限られていた」と ブログした。我々もプレスルームで同じような問題があった。カンファレンスを通して、WiFiはどこでも非常に信頼性が低く、参加者に大きなフラストレーションを与えた。講演者がライブデモをしようとしたが上手くいかず、報道関係者、ブロガー、ツイッターも同様で、タイムリーにカンファレンスからの話を配信できなかった。この記事を構成するために、報道の立場で言うと、4日間でわずかに1回の状況説明イベントしかなく、Oracleの人に話しを聞く機会も非常に限られていた。カンファレンスの週で完全にその内容をカバーしたいと思っていたが、とても無理だった。

私はまた正直言って、 JavaOne と OpenWorldをいっしょにした意味が分からない。2つのカンファレンスは全く違う参加者層であり、根本的に違った雰囲気である。JavaOneの参加者が OpenWorldに足を運ぶ様子は、ほとんどか全くないし、逆も同じである(もし2つのカンファレンスが互いにもっと近い所で行われれば、そのようなこともあったかもしれない)。少なくともSunの時代では、JavaOneはそれ単独で非常に利益の出るカンファレンスだった。なのでなぜ単純に2回開催しないのか?そうすればOracleはJavaOneを 最も相応しい場所であるMosconeに戻すことができる。

しかし、このような不満があるにも拘らず、カンファレンスは去年よりずっと改善した。Oracleが来年は更に改善することを期待しよう。InfoQでは、今後JavaOneからの3つの中心的テーマについて、もっと詳細な記事をカンファレンスにまつわる他の面白い情報と一緒に発行する予定である。

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