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Visual Studio 11のプレビュー: 新しいIDE機能

原文(投稿日:2011/11/23)へのリンク

マイクロソフトは、今後リリースされるVisual Studio 11の言語拡張による向上にとどまらない詳細を明らかにした。Microsoft開発部門のVice PresidentであるS. Somasegarは先日、IDEの新機能と改善された機能をについて 述べた

検索機能の改善

Microsoftは、開発者が頻繁にアセンブリ、コントロールや他のアイテムを探していると感じており、彼らはこれらの検索をより簡単にしたいと考えている。繰り返し発生する検索タスクは、IDEに追加された検索ボックスを通じて行うことができる。開発者は、アセンブリ参照とコマンドを、Quick Launchダイアログのこの新しいコントロールを使って検索することができる。開発者がよく使うコマンドに直接アクセスする方法を思い出せるように、コマンドの検索結果の横にキーボードショートカットキーが表示される。

コンパイルのエラーリストウィンドウとソリューションエクスプローラーは、組み込み検索ボックスにも含まれる。 検索へのフォーカスは、使い勝手の向上に加え、生産性の向上にも繋がる。たとえば検索の拡張により、開発者はマルチスレッドコードのデバッグにおいて、Boolean式のフィルタリングを行うことにより、特定のスレッドに注目することができる

“検索”機能を拡張することで、画面上のダイアログ数を減らす後押しをすることになった。検索機能を呼び出すと、エディタウィンドウに統合されたコントロールが表示され、検索条件に一致するテキストがリアルタイムにハイライトされる。このコントロールで正規表現を使うと、さらに詳細な検索を行うことができる。

プロジェクトのラウンドトリップ

コスト意識が高い、または世代が混在している開発チームにとって、特に重要なのは、Visual Studio環境に“プロジェクトラウンドトリップ”と呼ばれる機能が含まれていることである。これは、Visual Studio 11のMicrosoft用語であり、Visual Studio 2010 SP1で作成したソフトウェアプロジェクトをVisual Studio 11で変更し、Visual Studio 2010 SP1で再び開くことができる機能である。これにより、開発者がVisual Studio 2010 SP1からアップグレードすることによって、不用意にレガシー相互運用性を損なうことなく、Visual Studio 11の新しいIDE機能を利用することができる。この互換性を維持するためには、Visual Studio 11を使用する開発者が、プロジェクト内で新しい言語機能を使わないようにする必要があることに注意して欲しい。たとえば、レガシーC#プロジェクトが.NET Framework 4.5に置き換えられるとき、プロジェクトのVisual Studio 2010 SP1との互換性は損なわれる。

言語特有のIDEの改善

Visual Studio 11は、すべての上位層の言語の拡張がサポートされ、どの言語を使っているかに関係なく、IDEが提供するすべての機能を開発者に提供する。Visual Studio 2010は、C#とVisual Basic開発者にエディタで参照をハイライトする機能を提供する。Visual Studio 11は現在、C++に対する拡張を行っている。同時に、Visual Basicは、それ自身の呼び出し階層ウィンドウのサポートを受けることになる。以前のVisual Studio 2010ではC++/C#のみで提供されていた呼び出し階層は、“...選択されたメソッド、プロパティ、コンストラクタの呼び出し元と呼び出し先の階層を見ることができる”この改善により、大きなプロジェクトのナビゲーションと、プロジェクト内でメソッド/プロパティ/コンストラクタがどのように使われているのかを理解しやすくする。

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