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クリスマスにおける実例 - 高度なスケーラビリティとユーザビリティの実現

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原文(投稿日:2011/12/24)へのリンク

サンタクロース株式会社がどのようなソフトウェアを使っているのか,疑問に思っているのなら最近の youtube にそのヒントがある。オープンソースソフトウェアしか使っていないだろう,と予想しているソフトウェア技術者たちには苛立ちを覚えるものかも知れない。そもそもりんご(Apple)は,すべての混乱を引き起こす役目を果たしたのではなかったのか? それにしてもサンタクロースは,すべての物流システムをどうやって処理しているのだろう? 大手ベンダが我々に売り込もうと躍起になっているクラウドコンピューティングを使っているのだろうか? まさか!

CMRP(Certified Maintenance and Reliability Professional / 認定保全信頼性プロフェッショナル) で博士号を取得している Howard W.Penrose 氏は,サンタクロースのソフトウェア/ハードウェアシステムにどの程度の品質特性が必要か,徹底的な 数値解析 を試みた。注意が必要なのは,ソフトウェア/ハードウェア統合をも扱わなければならない点だ。従って Reindeer-Driven Approach (トナカイ駆動アプローチ) の採用は必然である。

こんな具合だ。

世界には,およそ20億人の子供 (18才未満の人) が存在する。ただしサンタは,いくつかの地域の子供たちのもとには行かない。これによりクリスマスの夜におけるサンタのワークロードは,総量比 15% ないし 3.78 億人の減少を見る。

1家庭当たりの子供の平均数 (調査上) が 3.5 人であり,その中に少なくとも1人のよい子が存在すると仮定すれば,訪問対象の家庭数は 1.08 億となる。

クリスマスにおけるサンタの稼動可能時間は,時差と地球自転の効果により,東から西への移動を仮定するならば(論理的な行動であろう)31 時間が確保可能である。この結果,訪問数は1秒あたり 967.7 件となる。すなわち,よい子のいるカトリック家庭にそりを寄せて飛び降り,煙突を下って靴下をプレゼントで満たし,他のプレゼントはツリーの下に配置し,用意されたスナックを食した後に煙突を再び上り,そりに乗って次の家に出発するまで,サンタの所持時間は約 1/1000 秒である。

さらに著者は,次のように結論する。

トナカイチーム全体が4260 分の1秒内,すなわちサンタの旅が5番目の家に到達するまでに気化蒸発するのである。しかしそんなことは問題ではない。なぜならサンタは,停止状態から秒速 650 マイルまで 0.001 秒間に加速する結果として,17,500 G の加速度を被ることになるからだ。250 ポンドの (すっごくスリムな) サンタはそりの背もたれに 4,315,015 ポンドの力で押し付けられ,骨格や内臓はいとも簡単に押し潰されて,ピンク色のぷるるんとした小さな塊になる。

VECTOR という会社が社内報で,サンタクロース(たち?) の Web ページ 開発の受注を報告している。

一方で我々は,徹底的な探索の成果として サンタクロース (Santa Claus) という名称のマルチコア並列プロセッシングに関する記事を発見した。これは我々にとって,サンタクロースが単独でプロジェクト遂行能力を備えていることを思わせる事実だ。

自らの研究成果発表を希望するすべての読者には,この ウェブサイト にある,無償のサンタクロース 3D モデルの利用を推奨する。

いつも重厚なニュース記事やソフトウェア技術に関わっている InfoQ の編集者たちにサンタクロースのプレゼントがあるのだろうか,と常々自問自答するすべての読者に対して,我々は正直に申し上げたい – もらえますとも! そもそもソフトウェア技術者は,大人と子供の分岐点に属する特殊ケースなのである。少なくとも彼らの配偶者はいつもそう言う。

すべてのソフトウェアアーキテクト,開発者,その他の人々に,メリークリスマス!

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