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開発者が好きなクロスプラットフォームのツールに関する調査

原文(投稿日:2012/02/28)へのリンク

VisionMobileが発表した新しいレポートでは、開発者たちが現在どのクロスプラットフォームのツールを利用しているか、将来どのツールを使うつもりか、そして、どのツールを使わなくなるかについてデータが提供されている。この調査結果が示すのは、市場は移ろいやすく、多くの開発者たちがより良いツールを求めて自分たちの好きなツールを変えていることだ。

市場分析と戦略の会社であるVisionMobileが、クロスプラットフォームツール (CPT) への見解を評価するために、世界中の91の国々から2,400人以上の開発者に対して調査を実施した。100ツール以上のリストから、最も有名で使われていると思われる20のベンダとツールをVisionMobileが選び出した; Adobe (Flex)、Appcelerator (Titanium)、AppMobi、Bedrock (Metismo)、Ansca (Corona)、DragonRad、Kony、Marmalade、MoSync、Netbiscuits、Alcatel Lucent (OpenPlug)、 PhoneGap、RhoMobile、RunRev (LiveCode)、Sencha Touch/jQTouch、Strobe/Sproutcore、Unity、Unreal、Worklight、Xamarin (MonoTouch/Droid)

主要なクロスプラットフォームツールに基づく回答者の分布は、Monoが1位で、PhoneGap、RunRev、Appceleratorが最新の結果ではほぼ同じユーザ数で続いている。

開発者のマインドシェアを考えるとこの順位は変わる。例えば、「主要なツールに関わらず、開発者に最も使われているクロスプラットフォームツールの一覧」では、PhoneGapが1位で、Sencha TouchとMonoが続く。

将来、1つのツール、または別のツールを使うつもりかどうか(インテントシェア)に関しては、CrossPlatformToolsのリストではPhoneGapが1位だ。

しかし、PhoneGapは将来使わないつもりだという開発者も沢山いて、まだどのツールがベストかを決める過程にあるこの市場は変更される可能性が高いことを示している。ほとんどの開発者はFlexから逃げ出すつもりで、Flash と Flexの将来はどうなるのかを考えれば、驚くべきものではない。ツールが将来どのように進化するかをより良く評価するために、採用する割合と止める割合は組み合わされるべきだ。

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開発者にツールを選ぶ理由を聞いたところ、1位は「利用するプラットフォームをサポートしている」という理由で61%であった。続いて、「自分の開発スキルを使える」43%、「低価格、または、無料」40%、「早い開発プロセス」33%、「学習カーブがゆるい」23%、「リッチなUI」19%、「デバイスやハードウェアAPIへのアクセス」10%であり、「パフォーマンスや優れたベンダサポート」がそれぞれたった9%と8%であった。開発者はパフォーマンスを理由にツールを使わなくなるのに、ツールを選ぶ理由としてパフォーマンスと答えた開発者がたった9%なのは興味深いことだ。

ツール利用の満足度に関しては、スコアが3.7から4.0のツールはすべて同じレベルの満足度を持つことは興味深い。

Cross-platform Developer Tools 2012 (クロスプラットフォームツール 2012) (PDF、97ページ) のレポートには、ユーザ調査とデータ処理で使われた方法論や、上位15ベンダとそのツールの詳細、クロスプラットフォームツールがプラットフォームベンダ (Apple、Google、Microsoft、Samsung、RIM) にとって、戦略的資産になっていることを示す一連の結論が含まれている。CPTは国内の開発ツールを補いながら、アプリケーション開発の民主化の1要素となり、マルチスクリーンはクロスプラットフォームツールの「次の前線」となっている。

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