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改良された Visual Studio 11 の JavaScript 開発環境

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原文(投稿日:2012/03/08)へのリンク

Visual Studio はこれまで JavaScript を,C# や VB.NET などの .NET 言語をサポートするのと同じような方法ではサポートしていなかった。Visual Studio 11 ベータ版がそのギャップを完璧に埋めたわけではないが,Intellisense の大幅な拡張やデバッグのサポート,エディタ機能など,JavaScript の開発を容易にする機能が数多く追加されている。

新しい JavaScript デザインタイムエンジンは,IE の JavaScript エンジンと共通のベースを持ち,向上したパフォーマンスをより少ないメモリ消費で提供する。同時にこれは Visual Studio の JavaScript シンタックスエラーが,IE で表示されるシンタックスエラーと一致するという意味でもある。残念ながらこれらのエラーは,他の主要なブラウザである Firefox や Chrome とは解析処理にいくらかの相違があるため,必ずしも同じではない。

JavaScript IntelliSense がさまざまな新機能によって拡張されている。ECMAScript 5 に完全準拠し,再構築が自動的に行われるようになった (Ctrl + シフト + J は不要になった)。IntelliSense のコンテントが JavaScript ファイルの Script タグによる参照ファイルからロードされるようになった。さらに開発者がオプションメニューを使用して,Javascript ファイルの暗黙的な参照を指定することも可能だ。これにより,参照される JavaScript ファイルに対して,プロジェクト全体での IntelliSense サポートが実現されている。開発者が IntelliSense のシグネチャオーバーロードを使用して,JavaScript 関数に自分自身のシグネチャ情報を記入することもできる。

JavaScript のデバッグサポートが拡張されて,拡張子のないリモート JavaScript ファイルをエディタで開くことができるようになった。行単位に加えてステートメント単位でもブレークポイントをセットできるようになり,圧縮された JavaScript ファイルのデバッグが可能になった。IE を使用してデバッグする場合には,Dom Explorer と JavaScript Console も使用できる。

Visual Studio エディタがアウトライン,括弧のマッチングと強調表示,定義位置へのジャンプ(F12) をネイティブに処理できるようになった。正規表現の検証とカラーコード表示もサポートされている。

JavaScript に関する新たな変更の詳細なリストは,Microsoft の ウェブ開発ツールグループのブログ で紹介されている。

ECMAScript 5 は ECMASCript 言語仕様の第5版である。JavaScript は ECMAScript 仕様の中で,もっとも広範に使用されているインプリメンテーションである。

Visual Studio 11 ベータに関するより詳しい情報は こちらの Microsoft ブログ か,あるいは直接 Visual Studio 11 ベータダウンロードサイト で確認することができる。

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