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Apache TomEE 1.0リリース

原文(投稿日:2012/05/08)へのリンク

 

Apache Software FoundationがApache TomEE 1.0をリリースした。Apache TomEE(「トミー」と発音する)はApache 2.0ライセンスで利用できるJava EE 6 Web Profile認定Apacheスタックだ。TomEEは、Tomcat (Servlet, JSP, JSTL)、OpenWebBeans (CDI)、OpenEJB (EJB)、OpenJPA (JPA)、MyFaces (JSF)、Geronimo Transaction (JTA)、Geronimo JavaMail (Javamail)、Apache Bean Validation (Bean Validation)から構成される。Apache CXF (JAX-RS, JAX-WS)、ActiveMQ (JMS)、Geronimo Connector (Connector)を加えたTomEE+もある。Apache TomEEはApache OpenEJBのサブプロジェクトであり、OpenEJB + Tomcat integrationとして知られていたものの後継となる。Apache TomEE 1.0は、WebSocketをサポートしたTomcatの最新バージョン Apache Tomcat 7.0.27をベースとしている。

Apache TomEE 1.0はこれまでのバージョンと比べて、大規模アプリケーションの起動時間を改善している。この改善はクラスローディングの削減と、アノテーションとTLDファイルスキャニングの強化によって実現された。Confluence、Ralio、Liftといった大規模アプリケーション向けにチューニングされており、起動時間はそれぞれ、369%、128%、166% 高速化された。サーバの起動時間も改善されている。最近のMacBook Proであれば、起動時間はコマンドラインからで~1200ms、Eclipseからで~700msほどになるはずだ。

このほかにも、どのクラスやJARをscan.xmlファイルでスキャンすべきか指摘してくれる機能も追加された。Arquillianのリモートアダプタも含まれている。別のzipファイルに入れられた、オンラインMavenリポジトリを使ったアプリケーションのプロビジョニングといった実験的な機能もある。

Apache TomEEは標準のApache Tomcatディストリビューションから作られている。追加のJARファイル、コンフィグレーションファイル、TomEE webappが加えられて、再パッケージされたものだ。このEEディストリビューション付きのTomcatは追加のメモリ要件なしに動作し、既存のTomcat Webアプリケーションやツールと互換性がある。TomcatとTomEEの詳細な比較についてはこちらの記事を参照。

詳しくはApache TomEEの公式サイトにアクセスしよう。手始めにYouTubeにあるTomEE Getting Startedビデオを見るとよいだろう。そして、Apache WebサイトにあるTomEE 1.0をダウンロードしよう。

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