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Oracle 対 Google:陪審が検討中にAlsup判事は、開発者であることを明かす

原文(投稿日:2012/05/21)へのリンク

Oracle と Google の裁判の陪審団は2つの特許に対する評決を検討している。彼らの行った 混合評決 により、彼らは著作権すなわち、GoogleのJavaの使い方が公正なものかについて、同意することができなかったが、Oracleにとってほとんどが、特許に関わる結果に左右されることになった。

最初の特許(104と引用する)は、1992年に出願された。104は本質的に、特定のメモリーロケーション自身を使わずに、動的に正しいロケーションを解決するシンボリックな識別子を使って、メモリに保存されたデータを呼び出す、コンピュータシステムの手法である。104の発明者である James Gosling氏(彼自身はOracleの大ファンではない)がこの件で、Oracleを支持していることをブログで述べている。

Sunでは遺伝的に特許訴訟がなかったから、といって我々は不当な扱いを受けなかった、ということではありません。私はOracleとは違う考えであるが、この件に関しては彼らは正しいです。

2つ目の特許(502)が提供するのは、プログラムが値の静的な配列を設定する際に、問題のJavaバイトコードの実行をシミュレートすることによって、少ないシステムリソースを使う方法で、その結果仮想マシンの仕事を減らしている。

104の方が一般に価値があると考えられている。結びの言葉で、Oracleの筆頭弁護士である Michael Jacobsは陪審に、Googleで働いているエンジニア(主にAndy McFadden氏)が証言でAndroidの Dalvik 仮想マシンがちょうどOracleの特許に書かれているような方法でデータを得ていることを認めた、と話した。Googleの筆頭弁護士であるRobert Van Nest 氏は、陪審にシンボリック参照は、「Androidが絶対に使っていない」ものであることを話した。彼はまた動的なシステムを記述しているが、Dalvikの最適化プログラムである dexoptは「静的な操作である」ことを話した。

520特許に関しては、Van Nest 氏は非常に小さなフィーチャーである、と言っている。特許は配列を初期化する方法について述べており、Oracleが言うにはAndroid "dx tool" で使われている。 Googleが言うには、ツールがやっているのは、「パターンマッチング」で特許の言うような「シミュレーションの実行」ではない。

陪審が評決を下せば、そうすると仮定して、次に裁判は損害について検討を始めることになる。Oracleは著作権侵害で10億ドル(6億3000万ユーロ)求めている。特許侵害の申し立てに対する、いかなる和解金もずっと低額になる、と予想される。この件が裁判沙汰になる前に、Googleは2つの特許が使われた2011年の損害に対して、280万ドル(175万ユーロ)払う提案をした。ITworld.によると、Oracleは、合わせた金額は415万ドルだ、と言った。将来の使用料として、Googleは特許の1つに対して、Androidの収入の0.5%をこの契約終了の今年の12月まで、払う提案を行った。Googleはまた、2つ目の特許使用料として、収益の0.015%を特許の有効期限である、2018年4月まで支払う提案を行った。

OracleとGoogleの双方は、Alsup判事がプログラムのAPIに一般的な著作権を認める判断をするまで、著作権による損害に関する判決を遅らせることに同意した。もし判事がAPIに著作権を認めれば、新しい陪審団が金銭的損害についての訴訟を聞くことになる。もし判事が著作権を認めなければ、双方とも損害に関する限り、陪審裁判への権利を放棄することになる。Oraclesは、著作権訴訟に含まれる申し立ての数を増やしてきた。たった9行の rangeCheck関数から、テストに使われた、更に8つのファイルに及んでいる。裁判所の文書によると、

公判の証拠によると、Googleは8つのJavaファイルを逆コンパイルして、それぞれ丸ごとコピーした。全コンピュータファイルのコピーが de minimis [編注:考慮に値しないほど非常に小さい]とわかる分別のある陪審はいなかった。裁判記録には、Javaコードファイルのソースコード(TX 623.2?623.8)、 Javaコードファイルの逆コンパイルバージョン(TX 896.1?896.8)、対応するAndroidコードファイル(TX 1031?40)が含まれている。 John Mitchell教授は、逆コンパイル手順、いかに彼は8ファイルが逆コンパイルされたと結論したか、いかに彼が両方を並べて比べることで、「実際のコードが完全に一致している」ことを見つけたか証言した。

反対弁論趣意書で、Googleは陪審団が、これらコピーされたコードは単に「テストファイル」であり、Android携帯には入っていないので、コピーしたファイルのGoogoleによる使用は、全くとるに足らないことで有ることを理解したと述べている。

それにもかかわらず、OracleのDavid Boies 弁護士は、 rangeCheckの侵害を猛烈に負わせようとして、これら9行のコードをコピーしたことでAndroidの市場リリースを加速した、と述べた。複数のソース(1つ, 2つ)はAlsup判事が以下のように反論している、と指摘している。

私は他の言語でかなりの量のプログラミンをしてきたし、今もしている。私は以前に rangeCheckのようなコードの塊を何百回も書いた。私はそれが出きた。あなたもできた。 自分で書くのと同じぐらい早ければコピーするでしょうが、それは偶然だった。コピーで市場リリースが早くなったなんて、どうやって証明できるのか?あなたはアメリカで最高の弁護士の一人だが、何を根拠にそのようなことが言えるのか?

Googleの無効審理 への申し立ては、陪審団が公正使用の質問に同意できないことを基にしているが、それはまだ判決が下っていない。審議はAlsup判事がAPIの著作権について判断を下してから始まる。

何が起きようが、どちらの側も控訴するだろう。

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