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エンタープライズモビリティの現状

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原文(投稿日:2012/06/15)へのリンク

x[cube] Labs はエンタープライズモビリティ (Enterprise Mobility) に関する現在の状況と,デバイスやプラットフォーム,アプリケーション選択などの主要な動向を示すインフォグラフィックを作成した。CIO Research Center,Symantec,ATT,Aruba などの企業が過去12カ月間に実施した,数多くの調査結果に基づく。

報告書によると回答者の 94% が,エンタープライズモビリティは今後1年間で,自分たちの IT 戦略において重要な役割を果たすようになるだろう,と答えている。企業におけるモビリティソリューション関連の支出は,初代 iPhone が発表された 2007 年以降,着実な拡大を見せている。

モビリティの導入によって企業が得る主なビジネスメリットとして挙げれらたのは,効率の向上(73%),従業員の生産性(70%),CR (Customer Relation) の改善(69%),売上向上(69%),意思決定の向上(68%),従業員満足(66%),事業コスト抑制(66%) といったものだった。

54% の企業が従業員に対して個人所有および会社支給のデバイス利用をいずれも認めているのに対して,企業支給のデバイスのみを許可する企業が 23%,残る 23% は個人所有デバイスのみ,という結果だった。サポートに関しては,会社支給のデバイスのみをサポートする企業が 84%,社員の個人デバイスもサポートする企業が 11% あり,残る 5% は社員の裁量を認めている。

モバイルプラットフォームの選択については,この 12 カ月間に大きな変化があった。Blackberry が大きく落ち込んだのに対して,iPhone と Android が増加している。

ユーザがモバイルデバイスを好む一方で,この種のソリューションを導入する企業には別の理由がある – それはモバイルアプリケーションだ。同じく [x]cube Labs による白書 Enterprise Mobility Report - Unwiring the Enterprises によれば,企業がモバイルアプリを提供する理由は次のようなものだ。

  • 社員からの要請
  • ビジネスアプリの成熟
  • アプリ開発コストの大幅な減少
  • サポートおよびセキュリティの進化

このインフォグラフィックが正しければ,2007 年から 2011 年の間に開発されたモバイルアプリの 70% が 2012 年までに廃棄あるいは再開発の対象となり,Fortune 1000 企業の 40% が 2014 年までに MEAP (Mobile Enterprise Application Platform) を採用することになる。

11 % の企業が自社のアプリケーションストアをすでに立ち上げている一方で,19% が現在作業中,36% がその種のアプリストアを検討中と答えている。計画していないと答えたのは 34% だった。

採用した技術については,82% がすべてのデバイスに配置可能であること,15% がアニメーションがサポートされていることを理由に挙げて,いずれも HTML5 を選択している。完全なネイティブソリューションを選ぶとしているのはわずか 5% である。Fortune 500 企業の約 75% は HTML5 アプリ開発に着手済みである,モバイル開発者の 78% は 2012 年中にアプリケーションへの HTML5 統合を行う予定である,と回答している。

モバイルソリューションの購入動向に関しては,36.8% の企業が社内開発を志向するのに対して,31.5% がアウトソースを,30.7% が製品購入を検討している。また 20.1% は MEAP (Mobile Enterprise Application Platform) と SDK を購入するが開発自体はアウトソースする,という考えを持っている。その他の選択肢が 6.1% である。

今回の Enterprise Mobility インフォグラフィックには,記事では取り上げた内容以外にも,企業のモバイル採用に関する情報が提供されている。

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