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Eclipse JunoがEclipse 4を標準に採用

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原文(投稿日:2012/06/27)へのリンク

今日Eclipse Foundation は、9年目のリリースであるJunoをEclipseと一連の製品の両方に新規なものを含んだ72のプロジェクトと一緒にリリースした。Holger Voormann氏によって作られた右図は、過去8年間のコードベースの増え方を示している。

今年のリリースで最も大きな1つの変化は、 Eclipse 4.xプラットフォームの採用である。 Eclipse 4プラットフォーム開発は、E4コード名の元に3年前に始まった。Eclipse 4.0 と Eclipse 4.1 は、それぞれ Helios と Indigoのリリースに採用された。以前のInfoQで述べられたように、 Eclipse 4.2を Eclipse同時リリースプラットフォームの既定プラットフォームとすべきかどうかを議論し、今年の始めに採用か不採用かの決定があった。それは今では解決し、Eclipse 3.x系列は、公式に保守モードになった。(Junoの一部として Eclipse 3.8プラットフォームの最後のリリースが1つある。しかし、それは、いかなるプレパッケージの組合せ1部として、既定で入ることはない。)

Eclipse 4 は、サービスがプラグインコードによってアクセスされる方法を変更している。 Eclipse 2 と Eclipse 3では、シングルトンや静的メソッドがサービスへのアクセスを提供していた。 Eclipse 4では、依存性注入モデルが使われ、コンポーネントがインスタンス化されて、それからインスタンス変数に、JSR 330アノテーションを使って結び付けられる。別の変更として、UIの生成する方法がある。コードで作成される代わりに、モデルからインスタンス化される(EMFでディスクにシリアライズされる)。このお陰で、アプリケーションのビューは、疑わしいコードではなく、モデルから作られる。以前のInfoQで書かれたように、Eclipse Equinoxもまた、OSGi R5参照実装を行なっている。

「毎年、 Eclipseコミッターの約束と献身が証明しているのは、Eclipseは予想可能な日程でリリースされ、数千万行規模に増大した、オープンソースの分散開発の偉大な例である。」と Eclipse FoundationのExecutive Directorである Mike Milinkovich氏は、説明しています。「Junoが Eclipse 4.2プラットフォームをベースにすることで、Eclipseコミュニティにおける継続的な革新を可能にする、安定したプラットフォームを提供できることが、特に嬉しいです。」

Junoに至る工程におけるもう1つの著しい変更は、Eclipseプロジェクトのほとんど全てが、CVSやSVNからGitへ移行したことである。Eclipse Subversive (SVN)が最後に1.0.0リリースをした年に、EclipseプロジェクトのほとんどがGitへの移行を済ましていた。実際、Junoの全プロジェクト の機能停止とそのレポジトリの選択が一緒にあった。Gitリポジトリは、 git.eclipse.orgで見ることができ、GitベースのレビューツールであるGerritも統合している。多くのプロジェクトが、特に Gerritが提供する恩恵のためにGitに移った。

Eclipse Junoは、多くの既存プロジェクトの改善バージョンを提供しており、その他にいくつもの新しいプロジェクトも追加している。新しいプロジェクトには、以下のものがある。

  • BPEL DesignerBusiness Process Engineering Language文書を定義するツール
  • Xtend静的型付けされたOO言語で、Scalaの簡潔さとJavaの後方互換性を持つ
  • VirgoSpring Dynamic Modulesプロジェクトから派生したOSGiランタイムコンテナ
  • Eclipse Code RecommendersAPIを使って、スニペットのサンプルセットの形式でフィードバックを提供する
  • Mylyn IntentEclipseを使って文書を書き、変換できる
  • Orionweb技術向けのブラウザホストのIDE
  • KonekiプロジェクトLua Development Toolset を含む

一連の製品列に加わった新しいプロジェクトと共に、 Java Development Toolset や C Development Toolsetのような頑健な製品がMylyn やBIRT のような主要な技術と同居している。これらそれぞれには、新しい、注目すべきドキュメント、例えばJDTのJava 7 サポート、がついている。

C Development Toolset には、C用の静的チェッカーであるcodanの改訂版が含まれている。詳しい情報は、静的解析ページにある。CDTに加えて、Linux Toolsプロジェクトがあり、Junoリリースに合わせて1.0.0になった。これは、 GNU autoconf, valgrind, man ページビューア、rpmサポートのような標準のLinuxプロセスでCDTサポートを拡張する。

Eclipse Junoはいくつもの標準パッケージの1つとしてダウンロードできる。Eclipse Junoページから入手できる。

 

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